浦野 智 先生(コーディネーター)・佐々木 猛 先生
コーディネーターの浦野 智先生は、最初に国民の歯周病罹患率の状況と処置の選択肢が少ない現状を語られた。そこで、歯周外科の第一歩として切除療法など基本的外科術式の効果やポイント、さらに歯周治療の考えに基づいた再生療法の有効性など、さまざまな治療オプションについて解説された。
佐々木 猛先生は「歯周病患者を救う」と題し、前半と後半に分けて講演された。前半では、歯周治療の3ステップ「炎症原因の除去」「環境の改善」「メインテナンス」を提示し、歯周基本治療の適応症と効果的なSRPを紹介。また、歯周外科処置の目的と基本術式である組織付着療法と切除療法の利点、欠点を解説された。
後半では、組織付着療法と切除療法の適応症や施術のタイミング、切開や剥離、縫合のポイントなどについて症例を提示しながら説明され、最後に、患者さんに合った処置を見極め、治療オプションを確立する必要があると述べられた。