Hiroshi HIRAYAMA(平山 洋)先生・Jungo ENDO(遠藤淳吾)先生(DT)
冒頭、平山先生はアメリカ歯科界の現状を紹介され、America Best Job 2016で歯科医師が第2位で社会的地位が高いこと、また、最近の開業パターンは各分野のスペシャリストがグループで歯科医院を開業するスタイルが主流になっていることを紹介された。そのうえで「デジタル補綴:次はどうなる?」との演題にて、日々進歩しているCAD/CAMなどのデジタルデンティストリーの現状と展開に触れ、今後どのような進化を遂げていくのか、アメリカでの最新情報を紹介された。そして、盲目的に新しい技術に飛びつくのではなく、できること・できないことを見極めて活用していくことが新たな歯科医療の道筋になると語られた。
カリフォルニアのサンタモニカを拠点に活躍される歯科技工士の遠藤淳吾先生は「歯肉色ポーセレンを使用したインプラント補綴での審美回復」との演題にて講演。多くの歯周組織を失ってしまったインプラント症例で、歯肉色ポーセレンを使用して審美回復する症例が増えている現状を紹介し、歯肉色ポーセレンを使用したインプラント補綴の審美的アプローチの難しさやシェードテイキングの方法、実際の築盛方法のポイントなどを解説された。さらに、自作のPre-MADE PINK SHADE GUIDEを駆使したメタルセラミックとジルコニアを使用した臨床例も披露された。