間接法で製作されたクラウンは、200〜300ミクロン咬合が高くなると言われています。高くなる要因として、1.人為的な問題、2.材料の問題、3.生体の問題が考えられます。これらの要因が少しでも増加すると、製作されたクラウンは咬合調整により隆線がなくなるほど削除されます。
今回は、咬合調整を行う歯科医師に負担を掛けず、そして、咬合接触点が点接触になることで、支台歯と対合歯にも過重負担を掛けない、そのような咬合調整の少ないクラウンを目指すには、どのようにしたら良いのか、臨床例を提示しながら述べたいと思います。
皆様の明日の臨床技工にお役に立てれば幸いです。