1. 第3回国際歯科シンポジウム
  2. 患者さんにやさしい矯正治療の未来像
  3. 後藤 滋巳 先生

患者さんにやさしい矯正治療の未来像

ホールD7 2011年10月23日日 (13:30〜17:30)

Dr

後藤 滋巳 先生

愛知学院大学 歯学部 教授
コーディネーター

略歴・所属学会

【略歴】

1978年 4月
愛知学院大学歯学部助手(歯科矯正学)
1992年 7月
愛知学院大学長期在外研究員(1993年6月まで)
(カリフォルニア大学サンフランシスコ校客員講師)
1996年 10月
愛知学院大学歯学部教授・大学院歯学研究科教授
(歯科矯正学)(現在に至る)
2008年 3月
日本矯正歯科学会理事長(現在に至る)
2011年 4月
愛知学院大学歯学部附属病院病院長(現在に至る)


要旨

安全・簡便・正確なマルチブラケット治療法を考える

マルチブラケットシステムは、矯正治療で最も効率的な方法の1つと認められ、広く利用されている。しかし、ブラケットベース周辺は自浄性が低いため、ブラケットベース周辺の歯の表面は、脱灰と齲蝕に罹患する危険性が高い。そこで我々は、エナメル質を保護するために、歯の頬側面全体をラミネートベニアの薄層で被覆する方法を1997年に考案し、基礎的研究ならびに臨床応用を行っている。この手法では、エナメル質のエッチングを必要とせず、また、グラスアイオノマーセメントからフッ化物が徐放されるため、耐齲蝕能を有しており、このインダイレクトラミネートベニアシステムは、矯正治療の期間を通じてブラケット装着歯の齲蝕予防に対し、物理的・化学的に有効であると考えられる。また、このシステムでは、ラボサイドにて、セットアップモデルを元に個々の歯のラミネートベニアを作成するため、正確なブラケットポジションを獲得することができ、チェアサイドにおいては、非常に簡便にベニアを装着することが可能となっている。本講演では、このインダイレクトラミネートベニアシステムの概要と臨床応用について解説したい。

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