人は常に美を望むものである。美は前向きなエネルギーと人生における自信を与える。特に、顔貌の60%以上に影響を与える歯科の審美は、審美性において大変重要である。文化の多様性から、アジア各国における審美学の目的は様々である。審美学的概念を通じて、こうした異なる価値観を共有することは意義深い。
本講演では、韓国の審美歯科の概念の現状を紹介する。材料科学の進歩によって、セラミック修復が脚光を浴びている。審美歯科学の分野では、インプラントが数多くの治療選択肢を患者に提供している。急速な矯正学的歯の移動が、顔面の審美性を短期間に改善する。数多くの審美学的な治療選択肢のうち、主にこれらの概念に焦点を当てて紹介する。将来的な歯科学では、歯の治療のみならず顔面の審美性と患者の自尊心を満たす「トータルケア」の概念を取り入れるべきである。