1本の歯の喪失はブリッジやインプラントなどへと繋がり、さらなる問題を作っている。病態の拡大を防ぐためには、1本の歯の保存に努力することが、MIの観点から大きな意味を持つことになる。歯周治療においては切除療法から再生療法へパラダイムシフトが21世紀になってティッシュエンジニアリングの発展とともに加速され、歯の保存の可能性が大きく拡がっている。
このセッションでは、開業医の立場から臨床の歯周再生療法の最前線における診断や治療のポイント、大学人の立場からは歯周再生療法の近未来の歯周再生材料の研究などについて、日米を代表する歯周病専門医に講演していただき、歯周病罹患歯の保存の可能性を検討する。