最近の歯科医療を取り巻く環境の進歩、とりわけコンピュータ技術やインプラント治療、さらには再生療法といったハード面、ソフト面の進歩は目覚ましいものがあります。そして新しい治療法や技術を安全、確実に患者さんに応用するために日々研鑽を続けている先生がた、スタッフのみなさんも多いはずです。
しかしながらベーシックなスキルがなければそれら新しい治療法を遂行することは難しいと思われますし、さらに確かな診断力がなければ新しい治療法は両刃の剣となることさえあります。それゆえ考える臨床を身につけておくことが重要です。今回このパートのメインテーマ「これからの歯科臨床に必要なスキルと考える臨床」を私がベーシックセミナーで担当させて頂いているクラウン、パーシャルの補綴分野において、必要な診断スキルと手技スキルといった観点でお話してみたいと思います。