最近の歯科医療や歯科器材の進歩には目をみはるものがある。
そんな変革の時代にあっても歯科医療の目標は「患者さんの歯を救いその機能を向上させる」という一点からはずれることはない。それは患者さんのために、常に最善の解決策を探ることである。
歯科医療の基本は我われの技術であり、それを使いこなす頭脳である。
治療の対象も「人間」であり、いかに社会が変革しようともその本質が変わることはない。その基本こそ歯科医師がどうしても身につけなければならないスキルである。そのスキルを知り、それを磨き、それをベースにしてこそ「考える歯科臨床」が見えてくるのである。