最近の歯科雑誌を閲覧すると洋の東西を問わず、インプラント及び審美補綴に関わる記事が多い。日本の歯科雑誌もこれらに引けを取るどころか、先導している感すらある。そして、まず読者の目に映るのは歯周組織の状態と、補綴物である。この補綴物を作製するのは日本の技工士で、決してグローバル社会において遜色ないと言える。しかし技工士学校の教育のみで審美的に満足の行く結果を得ることは不可能に近く、卒後のトレーニングが非常に重要である。そこで重要になることは技工士自身がどの方向にトレーニングを行うか、つまり目標となる先生なり、理論を見つけることができるかである。目標のない夢などあり得ない訳で、将来を牽引する若き技工士たちに是非とも本講演を聴講して頂き目標を探す手がかりとして頂きたい。