在宅診療に携わるには、通常の歯科衛生士業務の知識や技術の外に、全身疾患や環境を考慮し対象者と家族〈介護者〉に向き合うことが必要です。
実施には患者の生活環境を含めた全体像を把握し心身状態を考慮し、口腔衛生管理に当たり、それらに必要な知識や技術、コミュニケーション能力、マネージメント力などが必要となります。これらが習得できれば、活躍の場は診療室、病床、施設、在宅等など、広がります。患者のために出来ることを模索して業務に当たり、家族の精神的なサポートが出来れば理想であると思います。
特に機能訓練は身体能力を見極め、患者や介護者の精神状態を考慮し実施して行くことが重要になります。訓練内容のすべてが難しいものではありませんが、危険を伴うことは頭に入れて行わなければなりません。
訓練指導は一両日で習得できない事ですが、今回、機能訓練の進め方や高齢者との関わり方など問題点を含めお伝えできればと思います。