1. 第3回国際歯科シンポジウム
  2. 患者さんとの関わりを大切にする歯科衛生士の役割
  3. 橋本 貞充 先生

患者さんとの関わりを大切にする歯科衛生士の役割

ホールC 2011年10月23日日 (13:00〜17:00)

DH

橋本 貞充 先生

東京歯科大学
准教授

略歴・所属学会

【略歴】

1981年
東京歯科大学歯学部卒業
1985年
東京歯科大学大学院歯学研究科(病理学専攻)修了
1985年〜87年
イタリア・ミラノ大学に客員研究員として研究留学
1991月〜2002年
東京歯科大学病理学講座 講師
2006月〜11年
東京歯科大学病理学講座 准教授(助教授)
2011年
東京歯科大学生物学研究室 准教授
(所属講座統合による異動)

【関連の主な総説・著書】

  • 『歯科衛生士』クインテッセンス出版Vol. 34, 8〜10, 2010
    「歯周組織の内側を見透す目–マクロからミクロまで–」
  • 『新口腔病理学』(著分担)医歯薬出版、2008
    「加齢に伴う口腔病変」
  • 『歯と口腔のビジュアルガイド』デンタルハイジーン別冊(著分担)医歯薬出版、2007
    「口腔内の粘膜をじっくり見てみよう」
    「歯肉の色の変化はなぜ起こるの?」
    「歯肉炎と歯周炎、どこが違うの?」他
  • 『歯周治療におけるメインテナンス』デンタルハイジーン別冊(著分担)医歯薬出版、2007
    「見てわかる!歯肉・歯・歯根膜の構造と役割歯肉の構造と役割」
    「プロケアによる歯肉への影響」
  • 『デンタルハイジーン』医歯薬出版Vol. 23, 1〜12, 2003
    「橋本先生のウキウキ病理学」

要旨

歯肉と口腔粘膜の変化をみる目

きれいな歯肉や粘膜って何ですか? 患者さんの口の中をみながら、私たちはどんなことを考えるのでしょう。歯肉や口腔粘膜の赤い色や白い色、表面のただれや腫れ、やわらかさや硬さ,歯肉の形、等々・・・。いつも頭の中にある“正常”のイメージと比較しながら、目で見える違いや変化を判断しています。

今、目の前にある組織は、血液が流れ、それぞれの個性を持った生きた細胞たちが、互いに協調しながらつくり上げています。そして、外からやってくる細菌などの攻撃に対して、からだを守るために、“炎症”という形で戦いを挑み、そして傷ついた組織を新しい細胞で修復しています。

もし、口腔粘膜や歯肉の上皮、上皮下の結合組織、歯根膜、歯槽骨、血管や血液の細胞、そして、炎症に動員された細胞達の声に耳を傾け、その思いを理解することができるとしたら・・・?

粘膜の表側から見えるわずかな違いに気づき、その内側で起こっていることを想像する“目”を持つことで、今、炎症のどのステージにいるのかを時間の流れの中で捉え、何のためにこの処置をするのか、それによってどんな治癒が起きるのかを理解して、やさしくサポートすることができるのではないでしょうか。

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