「日本歯科保存学会2019年度春季学術大会(第150回)」が開催されました

 6月27日(木)・28日(金)の両日にわたり、金沢市の石川県立音楽堂にて「日本歯科保存学会2019年度春季学術大会(150回)」が開催され、多くの参加登録者があり、たいへん盛会でした。
 学術大会は、「歯科保存学 –新たなる門出–」をテーマに、保存三分野シンポジウム、3題、学会主導型プログラム3題、特別シンポジウム3題、認定研修会、ランチョンセミナー3題、講演発表28題、ポスター発表122題他が行われました。
 大会長は、日本歯科大学 生命歯学部 接着歯科学講座教授の奈良陽一郎先生でした。

 保存三分野シンポジウムは、「3つの扉の向こうには… –国民の期待に応える保存治療を見据えて–」のテーマで、日本歯科保存学会 理事長・東京医科歯科大学大学院教授の田上順次先生を座長に、講演1として、福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野教授の阿南壽先生より、「骨分化シグナルを標的とした新規歯槽骨再生療法の開発」という演題にて、講演2として、北海道大学大学院歯学研究院口腔健康科学講座歯科保存学教室教授の佐野英彦先生より、「北海道大学病院における保存領域の重要性と本領域における産学協同研究について」という演題にて、講演3として、大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座歯周病分子病態学教授の村上伸也先生より、「歯周組織再生療法の近未来を俯瞰する」という演題にて、それぞれ講演されました。

 学会主導型プログラムは、「新たなる保存治療 –デジタリゼーションが導く未来–」のテーマで、日本歯科保存学会学術委員会委員長・東北大学大学院教授の齋藤正寛先生を座長に、講演1として、国立保健医療科学院 主任研究官の安藤雄一先生より、「AI、ビッグデータと歯科保健医療」という演題にて、講演2として、大阪大学歯学部附属病院医療情報室 副室長の野崎一徳先生より、「個別予測医療技術による歯科健康医療サービス」という演題にて、講演3として、朝日大学歯学部口腔病態医療学講座歯科放射線学分野教授の勝又明敏先生より、「歯科画像情報の現状と将来展望」という演題にて、それぞれ講演されました。

 特別シンポジウムは、「これからの歯科保存学会に期待すること、会員が担うべきこと」のテーマで、日本歯科大学生命歯学部接着歯科学講座教授の奈良陽一郎先生を座長に、講演1として、公益社団法人日本歯科医師会 会長の堀憲郎先生より、「超高齢社会であるべき新しい歯科医療の姿について」という演題にて、講演2として、日本歯科医学会 会長の住友雅人先生より、「日本歯科医学会が間う 日本歯科保存学会の「自己分析と自己主張」の覚悟」という演題にて、講演3として、日本歯科保存学会 理事長 東京医科歯科大学大学院教授の田上順次先生より、「日本歯科保存学会の目指すべき方向」という演題にて、それぞれ講演されました。

 また、ポスター発表においては、弊社研究員より「唾液汚染された歯質に対する「G-CEM ONE neo」の接着性評価」、「新規バルクフィルCR「グレースフィルバルクフロー」の耐摩耗性」、「ケアダインレストアの根面象牙質におけるせん断接着強度および再石灰化能」をそれぞれ発表させていただきました。

 なお、次回の第151回大会は、2019年11月7日(木)・8日(金)に福岡県の福岡国際会議場にて、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野教授の前田英史先生を大会長に開催される予定です。


石川県立音楽堂

メイン会場

ポスター会場

展示会場