「GC友の会 学術講演会 東京歯科衛生士講演会」を開催しました

  2月25(日)に、ベルサール秋葉原2Fホールにて、「GC友の会 学術講演会 東京歯科衛生士講演会」を開催し、多数のお客様にご来会いただきました。
  今回は、「私がこのプロフェッショナルケアを選んだ理由?何をみるのか、どうケアするのか、どう伝えるのか?」 をメインテーマに、東京都・中央区・長谷川歯科医院にご勤務の歯科衛生士 川崎律子先生、大阪府大阪市・南歯科医院にご勤務の歯科衛生士 貴島佐和子先生、兵庫県尼崎市・石川歯科醫院にご勤務の歯科衛生士 福原あゆみ先生の3名の先生方にご講演いただきました。

  まず始めに企画主旨紹介として、川崎律子先生より、「私がこのプロフェッショナルケアを選んだ理由?何をみるのか、どうケアするのか、どう伝えるのか?」をお話いただき、その後、講演1として福原あゆみ先生より、ご講演いただきました。
  歯周病のバイオフィルムは、感染症である。バイオフィルムの除去なくしては、発症・進行・再発を抑制できない疾患であり、その為には患者自身が行うセルフケア、医療者が施すプロフェッショナルケアが必要である。しかしながらセルフケアが確立されていない中で、プロフェッショナルケアだけでは健全な歯周組織に導くことも、維持することもできない。また、たとえセルフケアが完璧であっても、プロフェッショナルケアがなければ維持できない。プロフェッショナルケアを有効に活用することで、患者の行動変容を促すことができる。と分かりやすく解説されました。

  次に、講演2として、貴島佐和子先生より、ご講演いただきました。
セルフケアに興味のない患者さんと糖尿病の患者さんをどう対処するかについてお話しされました。セルフケアに興味のない患者さんに、どのように治療を受けてもらうに関しては、「いまどうなっているのか?」「なぜこうなったのか?」「放置するとどうなるのか?」「どのようにすれば問題を解決できるのか?」など患者教育を行っていくこと。また、医療面接などで患者さんを知り個人を認めていくこと。患者さんのバイオフィルムの病原性を探っていくこと。また糖尿病の患者さんに対しは、セルフケア最優先させ血糖値のコントロールが正しくできているかを確認すること。歯周病・糖尿病ともに完治はしないなど、症例を提示しながら分かりやすく解説されました。

  お昼休憩をはさんで、講演3として、川崎律子先生より、ご演題いただきました。
矯正患者におけるプロケア、外科処置後におけるプロケア、インプラント患者におけるプロケアについてお話しされました。矯正患者におけるプロケアに関しては、セルフケアでは対応できない部分を補う。通常よりセルフケアが困難であることを理解する。歯石やプラークの除去は、装置やワイヤーに傷や変形を与えないように細心の注意を払うこと。外科処置後におけるプロケアに関しては、術後ケア用ブラシを処方する。ある程度の安定がみられるまで短期でのPTCが必要。知覚過敏症状への対応などが必要。インプラント患者におけるプロケアに関しては、歯を失ったという事実がある以上、ハイリスクであることを理解し、インプラント周囲炎の予防に努める。患者さんのセルフケアへのモチベーションが低下しないよう支援していくなど長年の臨床でのご経験から得られた役立つ情報を分かりやすく解説されました。

  講演会最後のディスカッションでは、プロフェッショナルケアにおいて主に時間の取れない患者さんへの対応について、それぞれ3名の先生方による長年の臨床経験をもとに、明日からの臨床に役立つお話をしていただきました。

  展示コーナーでは、独自の特許技術によりシャープニング不要でブレードが薄い「アメリカンイーグル XPシリーズ」、また、「インプラントチタンスケーラー」の各種ハンドインスツルメント、予防製品では、「MIペースト」、「プリニアスマート」、「ルシェロ歯ブラシ W-10」、「ルシェロ歯みがきペースト ホワイト」、新製品の「PTCペースト ルシェロ ホワイト」他 予防製品を中心にご紹介し、多くのお客様にご覧いただきました。


ベルサール秋葉原

ベルサール秋葉原

会場入口

会場入口


会場受付

会場受付

講師の先生(福原先生・貴島先生・川崎先生)

講師の先生
(福原先生・貴島先生・川崎先生)


講演会場

講演会場

展示コーナー

展示コーナー