×
豊田中央研究所が開発した
可視光応答型光触媒。
-
一般的に、二酸化チタン光触媒は紫外線域の光にしかほとんど反応しませんが、V-CAT®(可視光応答型光触媒)は二酸化チタンの酸素の一部が窒素に置換されることで、可視光線域の光にも充分反応するため、歯科用照射器を用いたオフィスホワイトニングへの応用が可能となりました。

-
歯肉保護レジンにより、ホワイトニングジェルの歯肉への付着を防ぎます。また、ホワイトニングジェルはシリンジAとシリンジBを接合して混合し、ディスポーザブルファイバー付きチップから直接塗布できるため、安全にお使いいただけます。

臨床試験の結果
治験の概要
72名の変色歯を有する成人を対象に、本品を用いて漂白処置を行い、その安全性と有効性の評価を行った。
治験の結果について、下記に示す。
●安全性
漂白処置中、漂白処置直後及び漂白処置から1週間後に問診・口腔内検査を行うことにより、安全性を評価した。その結果、有害事象として歯肉の白変が11症例、軽度の副作用(唇が乾燥してヒリヒリした)が1症例認められた。●副作用なし:71症例
●歯肉の白変:11症例●軽度の副作用:1症例(乾燥により唇がヒリヒリした)
●有効性
漂白前後の歯の色を、明度順に並べたVITAPAN classical シェードガイドを用いてシェードテイキングを行い、その明度の差により有効性を評価した。その結果、全ての症例において歯の色調は改善され、漂白効果が認められなかった症例及び色調が暗くなった症例は無かった。●3シェード以上改善:57症例
●1~3シェード改善:15症例
操作ステップ
-
1
口唇等の保護
歯面清掃後、口唇の乾燥及び日焼けを防ぐ効果のあるリップジェルを口角までたっぷり塗布し、リトラクターとフェイシャルシートを装着します。
ガーゼを用いて口唇の排除・粘膜面の保護を行います。
POINT①▶︎口唇のリップジェルは乾燥して痛みがでないよう適宜塗布してください。特に口唇内側の乾燥に注意してください。
POINT②▶︎フェイシャルシートのみでは口唇が熱くなることがあるので、ガーゼを用いてしっかり覆います。
-
2
歯肉保護
歯肉保護レジンで歯肉部分を覆い、歯科重合用光照射器で硬化させます。
POINT①▶︎レジンは口腔前庭に挿入したガーゼに触れるように築盛し、歯肉が完全に保護されるようにします。
POINT②▶︎レジンは歯にも0.5mm程度かかるようにします。
POINT③▶︎漂白する歯の1歯奥の近心まで保護します。
-
3
ジェルシリンジの準備
シリンジAとシリンジBをしっかり接合し、内容物全量を左右交互に20往復させてしっかり混和します。混和後、全てのジェルをシリンジBに移し、ディスポーザブルファイバー付きチップを装着します。
4〜7までを3回繰り返します
口唇が乾燥して痛みがでないよう適宜リップジェルを塗布します。
-
4
リアクターの準備と塗布
リアクターのボトルを良く振ってディスポーザブルディッシュに5滴滴下します。ディズポーザブルブラシでホワイトニングを行う歯面に一層塗布し、マイルドエアーで軽く乾燥させます。
リアクターはエタノールを配合しており揮発性が高くすぐに乾くので、塗布した歯面はツヤのない状態になります。
-
5
ホワイトニングジェル塗布
ジェルの性状を確認するために練和紙などに試し出しをしてから、ホワイトニングを行う歯にジェルを塗布します。
POINT▶︎歯面に塗布された光触媒V-CAT®に光がよく届くようにジェルは薄く(0.5~1mm)塗布します。

着色したジェルを使用しています。
-
6
光照射
【多数歯に照射する場合】
ティオンライトはQuickモードで6分、ブリリカ ビアンコは6~8分が照射時間の設定目安です。他の照射器を用いる場合は、ティオン オフィスや照射器の添付文書をご確認ください。
【1歯ずつ照射する場合】
歯科重合用照射器で1歯あたり1分間光照射を行います。
ホワイトニングを行う歯が少なく光照射時間が合計5分に満たない場合には、ホワイトニングジェルを塗布した時間(光照射の時間含む)が5分以上となるよう静置してください。
-
7
ホワイトニングジェル除去
ジェルを歯頸部から切端にかけて綿球などでぬぐい、しっかりと除去します。
歯肉保護レジンが外れる可能性があるので、水洗はしないでください。
製品仕様・関連製品

要冷蔵医薬用外劇物
歯科用オフィスホワイトニングティオン オフィス
包装●オフィスホワイトニング材 シリンジA 1.0g 1本、オフィスホワイトニング材 シリンジB 1.0g 1本、リアクター 2.0g 1本、歯肉保護レジン 1.5g 1本、ディスポーザブルディッシュ 1個、ディスポーザブルブラシ 2本、ディスポーザブルファイバー付きチップ 2個
歯科用漂白材 ティオン オフィス
高度管理医療機器 22200BZX00785000
-

要冷蔵
単品包装
歯肉保護レジン
包装●1函:1.5g 1本
禁忌・禁止等
下記の患者には本品を使用しないこと。
妊娠中の患者
無カタラーゼ症の患者
メタクリレート系ポリマー、メタクリレート系モノマー、エタノールに対する発疹、皮膚炎などの過敏症の既往歴のある患者
軽度でも気管支炎及び喘息の患者
光線過敏症の患者
下記の歯には本品を使用しないこと。
う蝕のある歯
知覚過敏を有する歯
象牙質露出が認められる歯
歯根露出が認められる歯
歯冠修復物が不適合な部分のある歯
本品を用いてウォーキングブリーチ法を行わないこと。
本品を用いて髄室内からの漂白を行わないこと。
臨床試験時に歯肉の白化が15%程度観察されたため、漂白処置は歯頸部歯肉が完全にカバーされていない状態(歯肉保護レジンは0.5mm程度歯にかかるように築盛する)では行わないこと。
関連製品
-
-

リトラクター
サイズ●2種:S、Mサイズ
包装●1函:5個
-