18愛知県 CURA ESTHETIC DENTAL CENTER歯科技工士鬼頭寛之愛知県 医療法人デンタルハート Y'sデンタルクリニック 歯科医師 吉木雄一朗ゴットをプレス→ステイン→グレーズのステップにて補綴装置を完成させるアナログな手法だが、近年ではデジタルツールの進歩からCAD/CAMシステムを使用して補綴装置を製作することも少なくない。 イニシャル LiSiブロックは、二ケイ酸リチウムガラスセラミックスを完全焼結させたブロックで、CAD/CAMシステムを使用して設計し、切削が可能となっている。実際にイニシャル LiSiブロックを使用した症例を提示する。オールセラミックレストレーションには、大きく分けてジルコニアと二ケイ酸リチウムガラスセラミックスが存在し、補綴設計の時には強度・色調・支台歯との接着を考慮してマテリアル選択をおこなわなければならない。その中でも、モノリシック(単一素材)においてはジルコニアより二ケイ酸リチウムガラスセラミックスのほうが臨床上優位性が高い場合も多々ある。二ケイ酸リチウムガラスセラミックスといえばプレステクニックが一般的である。これは、歯科技工士が模型にワックスアップ→埋没後→各シェードに対応したインイニシャル LiSiブロックは透明性が高い「HT」と透明性が低い「LT」があり、HTはインレー、アンレー、テーブルトップ、LTはクラウンといったように使い分ける。ブロック選択の流れは、HTかLTかを選んだ後に対応シェードを選択し、使用するブロックを決定をする。今までのシンプルな8色のシェードラインナップに、新たに3色(A3.5HT、A3.5LT、Bleach)が追加され、更に幅広い症例に対応が可能となっている。イニシャル LiSiブロックの色調構成イニシャル LiSiブロックを活用したインレーアンレーの接着修復
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