17図10 CAD/CAMインレーを試適してとりもちを付け、インレーに接着する準備が完了図11 慣れるまでは接着強化プライマーを使用せず、セルフアドヒーシブレジンを単味でインレーに盛り付けてから窩洞に挿入する【参考文献】１） Paul SJ, Schärer P: Effect of provisional cements on the bond strength of various adhesive bonding systems on dentine. J Oral Rehabil, 24（1）: 8-14, 1997.２） Magne P, So WS, Cascione D: Immediate dentin sealing supports delayed restoration placement. J Prosthet Dent, 98（3）: 166-174, 2007.３） Magne P: Immediate dentin sealing: a fundamental procedure for indirect bonded restorations. J Esthet Restor Dent, 17（3）: 144-154, 2005.４） Abu-Nawareg MM, et al: Adhesive sealing of dentin surfaces in vitro: A review. Am J Dent, 28（6）: 321-332, 2015.５） Magne P, et al: Immediate dentin sealing improves bond strength of indirect restorations. J Prosthet Dent, 94（6）: 511-519, 2005.６） Ozer F, et al: Effect of Immediate Dentin Sealing on the Bonding Performance of Indirect Restoration: A Systematic Review. Biomimetics（Basel）, 9（3）: 182, 2024.てから窩洞に挿入する（図11）。そうしないと、レジンの硬化速度が速すぎて、浮いたままレジンが接着し、失敗を招く恐れがある。その後、ゆっくりと化学的な重合が進む間に余剰レジンを平筆などで取り除く。時間があれば、光照射して光重合を行っても問題ない。重合後は咬合を調整してシリコーンポイントで研磨し、一連の作業は完了する。インレーの内面が唾液や脂で汚れないようにするため、通常は防湿処置と清掃を行ってから、インレーの試適を行う。試適後、「ジーシー エッチャント」などのリン酸により、加工物の接着面を清掃しても構わない。その後、インレーとIDSを行った窩洞にシランカップリング材を塗布する。象牙質にはすでにIDSが施されているので、慣れるまでは接着強化プライマーを使用せず、単味にてセルフアドヒーシブレジンをインレーに盛り付け接着操作 歯科医師井畑 信彦（いばた のぶひこ）東京都 いばた歯科略歴・所属団体◎1984年 日本歯科大学新潟歯学部 卒業。東京大学 医学部 口腔外科。埼玉医科大学 形成外科。1999年 いばた歯科 開業。日本臨床歯科CADCAM学会 ／デジタル歯科学会/ISCD(The International Society for Clinical Densitomety)国際インストラクター／日本口腔インプラント学会専門医／AO(Academy of Osseointegration)／EAO(ヨーロッパインプラント学会)／ITI(International Team for Implantology)／日本審美学会／日本顎□合学会／EPA(European Prothodontic Association)／日本顕微鏡歯科学会／日本歯内療法学会／AMED(Academy of Microscope Enhanced Dentidtry)／その他多数学会所属
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