I2XEDNはじめに … 21 ラインナップとテクノロジー … 42 テクノロジーに基づいた各物性の特徴 … 142024年6月診療報酬改定 CAD/CAM冠のポイントと関連エビデンス … 20Ⅰ 「光学印象」の保険適用 … 21Ⅱ 「CAD/CAM冠」における「エンドクラウン」の新設 … 23 Evidence based Endocrown Ⅲ 大臼歯用の「CAD/CAM冠材料(Ⅲ)」の保険適用範囲拡大 … 30 臨床研究からのフィードバック Ⅳ 「CAD/CAM冠」「CAD/CAMインレー」に関するその他の改定 … 36臨床症例 … 37おわりに … 39’Clinical Performance of Hybrid Ceramic Restorations’ … 32知っておきたい、新たに保険収載されたエンドクラウンとは? … 25ジーシーは、歯科用CAD/CAMシステムについて、1990年代からアカデミアとの共同研究を通じて一貫してエビデンスを積み重ね、歯冠材料のみならず加工機、セメントを含めたシステムで臨床に資すべく、研究開発を進めてきました。金属の代替製品としたコンポジットレジン・ブロックもそのひとつです。「歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴」が先進医療として2009年から始まり、その結果として2014年1月に中央社会保険医療協議会でグラディアブロックがC2区分で保険適用材料として承認を受けました。続いて2014年4月に小臼歯のCAD/CAM冠が保険適用となりました。こうしたCAD/CAM冠の保険適用に間に合わせる形で、セラスマートは販売されました。その後、適応は小臼歯から大臼歯、前歯へと広がり、材料には新たな保険機能区分が加えられていきました。CAD/CAM冠保険の算定数は順調に伸びを見せ、補綴物として、CAD/CAM冠の比率も増大していきました。そうしたなか、ジーシーではセラスマートシリーズの技術革新を進め、接着や物理強度などの物性、ならびに耐久性、審美性などの特性を進化・深化させてきたのです。本冊子では、セラスマートシリーズの特性を裏支えしているテクノロジーについてご説明します。また、CAD/CAM冠を取り巻く環境は、令和6年度(2024年度)診療報酬改定にあたり、「光学印象」による加算、新たに「エンドクラウン」の新設、「CAD/CAM冠用材料(Ⅲ)の適用拡大」などさらに新たな局面を迎えました。世界から見ると日本特有ともいえるような技術であるCAD/CAM冠ブロックについて、着実な臨床ならびに技術のブラッシュアップが重ねられてきた結果です。本冊子では、これら保険改訂ならびに関連する情報も合わせて構成させていただきました。セラスマートシリーズならびに周辺を含めたシステムについて深く知って頂き、皆様に安心してご使用いただき、また次なるメタルフリーの歯科診療に進化への一助となれば幸いです。Tech BehindThe CERASMART物性・耐久性・審美性を進化させてきた CAD/CAM冠ブロック「セラスマートシリーズ」はじめに
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