セラスマート テクノロジーブック
8/24

ジーシー研究所撮影そこで、セラスマートではより微細なnmオーダーのナノフィラーを採用。表面に凹凸ができにくくなり、簡単にツヤが出せるようになりました。さらに、ブラッシングや咬合によるツヤ落ちがしにくい性質も得られました。表面に凹凸ができにくいという事は、対合歯も摩耗させにくいという特徴にもつながります。一方で、大きいµmサイズのフィラーを使うほうが、技術的には容易に強度を出しやすいのは事実です。ただし、ジーシーの設計思想として、歯冠材料はあくまでナノフィラーの良さを生かしながら高い強度を出すことがゴールと考えました。その実現のために、このナノフィラーテクノロジーと並行して開発した後述のFSCテクノロジーを組み合わせました。8300セラスマートレイヤーセラスマートプライムセラスマートコンポジットレジン開発で培った「ナノフィラーテクノロジー」充填用コンポジットレジンや硬質レジンなどでは、強度を高めるためにガラスフィラーを充填する手法が採られてきました。この場合、平均粒径が数µmのフィラーでは、表面のツヤ出し研磨に時間がかかり、また、口腔内ではブラッシングや咬合によりツヤが低下してしまいます。全シリーズにナノフィラーを採用

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る