コンポジットレジン テクノロジーブック
6/27

③マトリックスレジンの最適化、Bis-MEPPの採用②FSCテクノロジー④上記①~③を総合したペーストのレオロジー調整(チキソトロピー性の付与)①ナノフィラーテクノロジー6シーがCR製品群で実現したいものを示しているとも言えます。得られる効果(材料学的)期待される臨床的メリット好な長期経過も報告されていますが1)、現行のグレースフィルシリーズでは上記技術の進化による物性の進化しています。グレースフィルシリーズ3.1〜4.3(フロー 11.0)145〜17313.0〜19.4だったソラーレからの物性向上を、シリンジから直接充填可能なインジェクタブルレジンとしてグレースフィルシリーズでは実現しています。各CR製品にはそれぞれの特徴がある一方、ジーシーが磨き続けている基盤技術が共通して物性を下支えしています。それらにより得られる臨床的メリットは、ジー技術これらの基盤技術を常に磨き、進化させることがジーシーのCR開発におけるベースにあります。例えば、20年以上前に開発されたCRソラーレについてその良μ()量耗摩(験試耗摩1. 2. 曲げ強さ(MPa)3. 耐着色性試験(色差⊿E値)また、これら技術の進化は物性の数値だけに現れるものではなく、操作性の向上にもつながっていることも注目いただきたい点です。ペースト(パテ)タイプCR平滑な表面が得られる摩耗後も平滑な表面が維持される機械的強度が向上する(曲げ強さ、表面硬さ、耐摩耗性など)フィラーを高充填しても、なめらかなレジン性状となる吸水性の低減機械的強度が向上する(曲げ強さ、表面硬さ、耐摩耗性など)吸水性の低減適切な外力、振動によりレジンの硬さが変化する製品特徴に合わせたフローや形態コントロール性を付与できる研磨性向上(より容易に、早く、表面のツヤが得られる。)修復物表面のツヤ維持性向上修復物表面のプラーク付着抑制咬合力に耐え、摩耗・破折耐性向上シリンジ押し出し性向上強度劣化抑制着色抑制咬合力に耐え、摩耗・破折耐性向上強度劣化抑制着色抑制シリンジ押し出し性向上窩底・窩壁へのなじみ向上賦形・付形操作で思い通りの形態を形成可能ナノサイズの微細なフィラーが均一に分散されているナノフィラー表面がより隈なく均一に疎水化されるこれによりナノフィラーが疎水性のマトリックスレジンにより馴染む➡ ナノフィラーを高充填できる➡ ナノフィラーを高充填した分、マトリックスレジン成分量を抑えることに繋がるナノフィラー表面に均一に結合したシランカップリング材によりフィラーとマトリックスレジンの化学反応性が増す➡ ナノフィラーとマトリックスレジンが化学結合でより強固に一体化するマトリックスレジンの疎水性が向上する適切なチキソトロピー性を付与する材料学的特徴ソラーレ24.5106.6m)39.7材料の進化耐摩耗性向上曲げ強さの向上耐変色性の向上(変色量の低下)ジーシーのCR製品群を支える基盤技術

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る