④②③③①③③②③[0ABCD①①④②④④④③ htgnertsdnobraehS]aPMCR歯質100μm100μm100μm50μm10μm100μm50μm10μm500μm100μm50μm10μm500μm500μm剥離ボンディング40(ジーシー研究所データ)②,④:界面破壊製品B(ジーシー研究所データ)CRCRボンディング層ボンディング層歯 (象牙質)歯 (象牙質)(ジーシー研究所データ)唾液汚染有無におけるせん断接着試験湿潤環境下における接着試験後の接着界面の破壊形態(SEM画像)CR がボンディング層上で重合する際、界面には重合収縮による引張応力が発生します。特に一括充填法では、一度に重合するレジン量が多くなるため、接着界面にかかる応力がさらに大きくなり、その影響を受けやすくなります。こうした応力からハイブリッド層を保護し、長期的な接着安定性を確保するには、ボンディング層に一定の厚みを持たせ、応力を緩和できる構造とすることが重要です 4 0)、6 3)、7 0)、7 1)。G 2 - ボンド ユニバーサルのボンディング層は、一定の厚みと適度な弾性を有し、CR よりも柔軟なため、「応力 / 衝撃吸収層」として機能します 7 0)。この特性により、CR の重合収縮や咬合力によって生じる応力を効果的に緩和し、ハイブリッド層や歯質と歯科用接着材は、近年の技術革新により接着強度が大きく向上しています。しかし実際の臨床では、唾液などによる歯面の汚染がしばしば発生し、接着性能に悪影響を及ぼすことがあります。特に湿潤環境下では、安定した接着を確保するのが難しく、さらなる工夫が求められています。 G 2 - ボンド ユニバーサルは、両液がいずれも HEMA フリーであるため、湿潤環境下でも水分吸収を抑制できる点が大きな特徴です。加えて、高揮発性溶媒を配合しており、プライマー液を塗布後に強力なエアーブローを行うことで、歯面に付着した唾液などの汚染物を効果的に除去できます。これらの設計により、湿潤環境 6 9)、7 2)や唾液汚染といった臨床的に過酷な条件下でも、安定した接着性能を発揮するよう最適化されています。接着界面観察結果より,G 2 - ボンド ユニバーサルは積層充填及び一括充填においてボンディング層への影響は確認されなかった。一方,製品 A は一定の厚みのボンディング層が形成されたが,一括充填を行うことで界面でのボンディング層の剥離が見られた。の界面剥離リスクを低減します。その結果、一括充填においても積層充填と同等の高い接着強度と耐久性が得られます 7 0)。特に、臼歯部や C-factor の高い複雑窩洞など、応力集中が懸念される症例において、その利点が際立ちます。さらに、CR 修復においては、審美性だけでなく、二次う蝕の予防も重要な課題です。接着界面にギャップが生じると、細菌の侵入を招き、う蝕の再発リスクが高まります。G2-ボンド ユニバーサルの優れた衝撃吸収性能により、辺縁部での微小なギャップの発生を抑え、高い辺縁封鎖性を維持することも可能となり、長期的な修復物の安定と二次う蝕の抑制に貢献します。G2-ボンド ユニバーサルの界面SEM画像70)均一かつ緊密な接着界面により、長期的な安定が期待できる。G2-ボンド ユニバーサルは湿潤環境下の接着においても界面破壊が見られず、安定した接着強さを示した。● 歯質とコンポジットレジン間の収縮応力を吸収する「衝撃吸収層」として機能する● 唾液汚染時の接着性能G2B①,③,⑤:凝集破壊製品AOFL製品B605040302010G2BSE2製品AG2B積層充填G2B積層充填G2B一括充填Fig. 6 代表的な破壊形態観察像G2B一括充填製品A積層充填製品A積層充填唾液汚染なしABAB①CR② CR/ボンディング材接着界面③ボンディング材④ Bond/象□質接着界面⑤象□質製品A一括充填製品A一括充填唾液汚染あり
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