]t[SEM画像:(×10000) %wretawfotnuomA]aPM[htgnertsdnobraehS40 30 20 10 0 G-Premio BOND10秒処理 0秒処理 Fig 3. Shear bond strength to enamel and dentin, amount of water 30 25 20 15 10 5 0 G-Premio BONDG-BOND PLUSProduct A Product B Product C Product D Enamel Dentin Amount of water [wt%] 33(ジーシー研究所データ)(ジーシー研究所データ)ボンディング材の含水量およびせん断接着強さの評価G- プレミオ ボンドは機能性モノマーである MDP 、チオリン酸エステル系モノマーに加え、特に歯質カルシウムと強い化学結合を形成できる 4 -MET を配合しています。また、既存製品よりも低い pH (pH 1 . 5 ) を実現しており、これによって、歯面に塗布後の反応時間(待ち時間)を必要とせず、歯質処理を瞬時に完了することができです 4 0)、4 8)(Fig. 1)。G- プレミオ ボンドに配合される水の量を増やすことにより、成分の迅速な歯質への浸透とスメア層の溶解が可能となっています。水を多く含有することで、液中の酸性機能性モノマーの水素イオンの解離が起こりやすくなり、歯質に対する脱灰効率が大幅に向上し、スメア層がより効率的に溶解・除去できます 5 0)、51)(Fig. 2)。従来の 1 ステップボンディング材では、塗布後のエアブローがテクニカルエラーの原因のひとつでした。製品によってエアーブローが不足すると、水や溶媒がボンド液に残り、光照射しても重合不良を起こして接着が阻害される恐れがあります 5 2)。しかしながら、G- プレミオ ボンドは親水性モノマーである HEMA を一切使用していないため、塗布後、エアーブローにより容易に水とモノマーが分離し、水分を効率的に揮発することが可能となっています。揮発性の高い溶媒を適切に配合したことも、水分を迅速に揮発できる理由です。その結果、エアー圧の調整を行う必要がなく、水分量が多くても強圧エアーで確実に乾燥処理ができます。Fig.2 エナメル質および象牙質へのせん断接着強さと含水量の関係.ボンディング材の水分配合量が多く、脱灰力が向上し、エナメル質への優れた接着力に寄与する。一方、象牙質への接着強さでは水分量と明確な相関はなく、浸透性および機能性モノマーによる化学的な接着などが接着強さに影響を与えると考えられる。上記の特徴は、以下の 3 つの技術により実現しました。G- プレミオ ボンドでは、水、機能性モノマー、溶媒といった各成分の配合バランスを最適化しており、特に水分量を可能な限り多く配合することで、機能性モノマーがより短時間で酸として作用する設計を実現しています 4 8)、5 3)。これらの成分が相互に補完し合いながら機能することで、「塗布後の待ち時間は不要」と「エアー圧の調整は不要」といった利便性の高い操作性を両立でき、臨床現場での作業効率と接着成功率の飛躍的な向上に貢献します。塗布直後 (0秒)における脱灰面のSEM画像スメア層が除去されエナメル小柱が見えるエナメル質Fig. 1 G-プレミオ ボンド塗布直後(0秒)におけるエナメル質(左)、 象牙質(右)の脱灰面のSEM画像.G-プレミオ ボンドは、3種類の機能性モノマー、水、溶媒等の配合バランスを最適化することで、脱灰能を高め、スメア層も効果的に溶解。その結果、塗布後の待ち時間「0秒」を実現した。象牙質● 機能性モノマーの導入● 水分量の最適配合● 高い揮発性溶媒の使用
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