直接修復テクノロジーブック
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OOOOOO 39)31HEMA、ポリ-HEMAにおけるエステル結合の加水分解HEMA光 重 合ポリ−HEMA次のページからは、この 2 つの製品特徴ごとのテクノロジーを合わせた製品紹介をさせていただきます。⃝歯質への浸透性向上⃝ 水とその他の機能性モノマーの相分離を防ぐための共溶媒として作用可能HEMA およびその硬化体(ポリ -HEMA)に含まれるエステル結合は、水中で加水分解を受けやすいことが知られている。光重合後のポリ-HEMA 硬化体は、吸水により膨潤して機械的強度が低下し、外力に対して脆弱となり、容易に破断する傾向を示す。HEMA のメリットHEMA のデメリットなぜ今、HEMAフリーが求められるのか?HEMAの加水分解産物ポリ-HEMAの加水分解産物 CH2CH3CH3 nCH2OHCH3OHCH3 n吸水後のHEMA硬化体とジメタクリレート硬化体(非HEMAの代表的マトリクスレジン)の質感比較OHHOOHHOOHOH+H2O-H2O+H2O-H2O⃝ 親水性が高すぎるため、容易に吸水を起こす 40)、41) ⇒ 吸水着色しやすい⃝ 長期的に口腔内環境で加水分解が起こる41) ⇒ ボンディング層の機械的強度の低下が懸念される⃝ 重合性が低いため、ポリマーマトリックスが弱くなる42)⃝ その他の機能性モノマーの化学的相互作用を阻害する 40)⃝ 皮膚感作性 (皮膚アレルギー反応を引き起こす恐れ)43)、 44)動画

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