30ており 4 5)、4 6)、4 7)、現在も多くの臨床現場で使用されています。G- ボンドで実績を築いた「HEMA フリーテクノロジー」はさらに進化を遂げ、接着強度・耐久性・審美性の三要素を一層高めた新たな成果として、1ステップボンディング材「G- プレミオ ボンド」および2ステップボンディング材「G 2 - ボンド ユニバーサル」が開発されました。HEMAの吸水性a)Beforea)HEMA 単体に光重合開始剤を添加し、光照射により重合した直後の状態(硬化体)。b)光重合後のポリ- HEMA を水中で吸水膨潤させた後の状態(柔らかくて脆いゴム状になり、耐久性が低下)。近年、HEMA 配合による吸水や物性劣化などといった課題を解決するため、HEMA を含まない「HEMA フリーボンディング材」の開発が求められてきました。HEMA は分子サイズが小さく、親水性が高いため、コラーゲンが多い湿潤象牙質への浸透性を高めます。一方、親水性の良さゆえに接着界面の吸水を招くほか、HEMA 自身は非常に加水分解しやすいため、ボンディング層の接着強さや耐久性の低下につながり得ます。加えて、一部の患者さんには HEMA アレルギーがあることも知られています。こうした背景を受け、ジーシーは 2 0 0 4 年、エッチング・プライミング・ボンディングの3機能を1液に統合した、日本初の HEMA フリー・オールインワンアドヒーシブ「G- ボンド」を開発・上市しました。G- ボンドは、HEMA フリーの1ステップボンディング材として先駆的な製品であり、長期にわたる臨床評価においても安定した接着性能を示しています。実際、治療後 1 4年間におよぶ臨床追跡調査では、3ステップエッチ&リンスボンディング材と同等の優れた臨床成績が確認されG2-ボンド ユニバーサルG-プレミオ ボンドb)After1つで足りる。2つで極まる。HEMAフリーを設計思想としたジーシーのボンディング材
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