コンポジットレジン テクノロジーブック
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NHNHHNOOOmOOnOOHOOHOOOOOOOOOOOHNOOOOHOHBis-GMAUDMAG-aenial A'CHORD従来製品24ジーニアル アコード・マイジンガーポリッシャー(ツイスト)を使用した充填~研磨ステップ動画GCヨーロッパ発!4つの実験検証動画「ペースト性状」ベタつきが低減し自在な操作可能(動画は英語版となっております)前述のとおり、HPCフィラーは硬化後にペースト中のフィラーと一体化して、全体がナノフィラーのCRとして機能いたします。したがって、ナノフィラーテクノロジーとして各種物性を実現しています。ジーニアルアコードでもナノフィラーの効果により、表面のミクロの凹凸発生を抑制できるため、充填後の仕上げ、ツヤ出し操作ではマイジンガーポリッシャーなどを用いて短時間で修復物の光沢を出すことが可能です。Atlayら27)はジーニアルアコードの研磨仕上げ後の光沢度の高さをデータで示しているほか、Molinaら28)は同製品の歯磨剤併用での歯ブラシ研磨後の光沢度(GU値)の低下量が小さく、光沢を維持していたことをデージーニアルアコードのべたつかないペースト性状はHPCフィラーだけではなく、モノマー成分の最適化にも支えられています。ジーニアルアコードのレジンモノマーには主成分としてBis-MEPPを採用しています。Bis-MEPPには従来CR製品のモノマー成分として多く使われてきたBis-GMAやUDMAといったものに見られたような水素結合部位が分子骨格にありません。また、Bis-MEPPを主成分に選択することは、同じく、従来製品に比べてレジンの疎水性が増すことにつながっています。このことはCRの強度劣化や変色を誘発する吸水性の低減につながります30)。CRは吸水するこタで示しています。また、大宮ら29)は疑似食物を介して咬合を模した三体摩耗試験において、ジーニアルアコードがその摩耗量の少なさで同カテゴリ製品の中でも優位であったと論じています。従来製品では水素結合が充填や付形に用いるインスツルメント先端とレジンが弱い相互作用が生じる(ベタ付く、くっつく)原因になっていました。一方、ジーニアルアコードでは、充填部位にデリバリーして置いた際や充填物の付形操作時にインスツルメント離れが良くなります。レジンが付いてくることが無くなると、より術者のイメージ通りの付形が可能になるのです。とで食品の色素を取り込み、変色が誘発されますが、ジーニアルアコードはコーヒー・緑茶・ワイン・カレーなどによる変色性が低いことも報告されています。30)、31)、HPCフィラーテクノロジー : ナノフィラーで実現する物性操作性に加えて耐久性にも寄与する、レジンモノマーの最適化動画動画水素結合水素結合32),33)水素結合性モノマーべたつきを誘発非水素結合性モノマー水素結合性部位を持たないBis-MEPPレジンが付いてこない

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