コンポジットレジン テクノロジーブック
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]s・aPm光=[0 ]1-s[さ速断んせ度粘のンジレ術8)が取り入れられています。15力が加わると レジンの粘度が 下がる 力が加わらなくなると粘度が元に戻る 力を加えた時間各CR製品のせん断力による粘度変化8)200〜300秒強まで一定時間せん断力を掛けたときら大きく離れないことが重要であり、そのための成分調整が加えられているのです。レジンおよびフィラーの屈折率と透明性の関係ロールできることを意味します。臨床的にはシリンジから吐出してその直後はその形を留めて付形しやすい一方で、細かい振動を与えると流動性が良くなり窩底・窩壁にもよくなじみ行き渡らせることができます。また、その後は形態が安定し、付形可能です。ています。これは、臨床的には優れた流動性で複雑な窩底にも行き渡り、かつ気泡混入リスクを低減しながら充填できることを示唆しています。さらに力が加わらなくなるとより短時間で元の粘度に戻るので形態がすぐに安定し、咬合面の付形性にも優れます。CRの硬化深度はCR自体の透明性に大きな影響を受けます。また、CRの透明性は硬化前後で変化するので、硬化前から硬化後に至るまで終始透明で光を十分透過させることが硬化深度を確保するために必要です。グレースフィルバルクフローの開発においてはそのための技CRの透明性はレジン成分とフィラーの屈折率の関係に依存します。これらの差が小さいと透明性が確保され、大きいと不透明になります。硬化の過程でレジンの屈折率は変化しますが、光硬化の間その屈折率がフィラーかグレースフィルバルクフローにはシリンジから直接充填可能かつ、一括充填に適したチキソトロピー性を付与しています。この性質はまさに力を加えて流動性を「オン」にして、静置すると「オフ」とできるものであり、ドクターはこれを利用して自在にレジンの形状をコント森らの報告8)によると、レオメーター(粘度計)を用いた評価において、グレースフィルバルクフローはほぼ静置状態の粘度がMI-フィル(歯冠修復用CR自社従来製品)と同等の高粘度でありながら、せん断力が加わるとMI-フローII(ライナー用フロアブルCR自社従来製品)以下の粘度に変化する(流動性が増す)と報告され1X1081X1071X1061X1051X1041X103100時間経過[秒]バルクフィルに最適なチキソトロピー性θ₁θ₂n₂n₁sinθ₁sinθ₂n₂n₁スネルの法則両者の屈折率が近い( ≒1)と光がより直線方向に進む=透明性が高い吐出直後は形をキープチップ先端を細かく振動1009080706050403020100200300400500形が窩底になじむグレースフィルバルクフロー MI-フィル MI-フローII せん断速さ 追加充填は形態を維持にレジン粘度が低下し、力がかからなくなると粘度が上昇しています。特にグレースフィルバルクフローでは力に鋭敏に反応しています。力が加わる前はMI-フィルと同等の粘度でありながら、力が加わることでMI-フローIIよりも粘度が下がりました。力が加わらなくなると、いち早く元の粘度に戻りました。フィラー屈折率n2屈折率差<小>レジン屈折率n1透明屈折率差<大>不透明

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