コンポジットレジン テクノロジーブック
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12212グレースフィル ローフロー(切れ良く、糸引きしにくい)自社従来コンポジットレジン(糸引きあり)臨床の幅を広げるレジンコーンテクニックレジンコーンテクニックは、高い強度と形態保持性を併せ持つグレースフィルゼロフローとローフローならではのレジン修復テクニックです。自然な歯の形態を短時間で再現できます。スフィルシリーズでは吐出したレジンの切れが良く3)、従来製品で見られたような糸引きにより跡が残ったり意図しない部分への付着などはなく、スムーズな診療に繋がることが期待されます。良いキレ自社従来コンポジットレジンで生じていた、シリンジから吐出後のレジンの糸引きを、グレースフィルシリーズでは解決いたしました。これらはFSCテクノロジーとモノマー組成の最適化により実現しています。グレー糸引き跡が残らず、形がすぐ決まる!!跡が残るため、修正が必要糸が引いて意図しない部分に付着してしまう小窩に想定されるところより薄く!吐出レジンの切れで得られるスムーズな診療① ローフローを歯肉側窩洞部に注入窩底を一層ライニングするところまで注入。③ マトリックスを外すバイタインリング⇒ウェッジを外したところでマトリックス を開き、歯頸部光照射(頰舌2方向より)。マトリックスを近遠心、頰舌に動かし、レジンから剥がす。慎重に除去(とれにくい時は、プライヤーなどで除去)。⑤ ローフロー〜ゼロフローを小窩の底部くらいまで注入シェードは濃いもの(A4、CV、オペーク系)。小窩の底部が少し暗く黄色がかり、自然観が醸し出される。⑦ 必要に応じて咬頭隆線を凸カーブに形成追加築盛により、丸みを出す。探針で少しずつ追加するのもよい。小窩が埋まらないよう注意。② ゼロフローで隣接面部(フェンス)を調製隣接歯の辺縁隆線と高さを合わせる。探針で辺縁隆線の丸みを出す(咬合面側鼓形空隙)。④ ゼロフローで咬頭隆線を築盛する最初に築盛する咬頭隆線は控えめに(凸カーブを出すため)。窩洞幅径が狭い場合は、咬頭隆線を咬頭頂から窩洞中央部に向かい「流し下ろす」ように して築盛する。窩洞幅径が広い場合は、逆に窩洞中央部から咬頭頂に向かって「流し上げる」ように築盛するとよい。⑥ ゼロフローで小窩を調製する咬頭隆線以外の部分も窩縁より「流し下ろす」ようにしてつくる。辺縁隆線側、咬頭隆線側の3方向から「流し下ろす」。交点が自然に小窩になるように、丁寧に調製する。必要に応じて、探針などで付形する。⑧ 咬合調整、形態修正、仕上げ・研磨カーバイドバーなどで通法にしたがって咬合調整、形態修正。必要に応じて、ホワイトポイント。プレシャイン、ダイヤシャインで研磨。

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