➡0摩耗厚み(µm)曲げ強さ(Mpa)40302010ローフローフロー自社従来製品18016014012010080604020自社従来製品ゼロフローバルクフローゼロフローバルクフローローフローフロージーシー研究所測定データジーシー研究所測定データ11基盤技術の革新填可能となり、そのチキソトロピー性を利用可能に。⬇操作性と物性の両立やすさやキレ、付形性●弾性率:応用に対するひずみの程度を示し、低いと辺縁破折や耐摩耗性の低下に繋がるとされる。●レジリエンス:材料の変形が生じるまでに必要なエネルギー量。高いほど咬合圧などによる材料変形が少ないと評価される。〇形態維持性(付形性)を得るにはレジンの粘度を高める必要がある。⇒デメリット: ●レジンにフローが与えにくい ●シリンジ押し出しが重くなる ●押し出したレジンが糸を引くようになる(キレが悪い)〇シリンジ押し出しを軽くする、レジン吐出後の糸引きをなくすために粒径が大きいフィラーを導入する必要がある。⇒デメリット: ●耐摩耗性の低下 ●研磨性低下(ツヤ出しが困難になる) ●ツヤ維持性が低下するFSCテクノロジーにより微細なナノフィラーを高充操作性: フローの付与、シリンジ吐出時の押し出し物 性:耐摩耗性、研磨性、ツヤ維持性、機械的強度る必要がありました。それは、前述の基盤技術を革新することで可能となりました。験データ解析から導いた弾性率やレジリエンス値3)からは口腔内における長期耐久性が期待されると示唆されています。また、Imaiら4)の報告によると、グレースフィルゼロフローの衝突摩耗試験における摩耗体積は被検体としたCRのうち最小とされています。また摩耗面にフィラーの脱落も見出されず、ジーシーが考えるナノフィラーの効果が発揮されているものと推察されます。インジェクタブルレジンの確立には、従来技術では困難だった『物性と操作性の両立』という開発の壁を越えグレースフィルシリーズではナノフィラー、FSCテクノロジーにより、フローの大小に依らず歯質表層の修復にも使用できる高い強度と優れた耐摩耗性を実現しています。実験室での試験による曲げ強さと臨床での耐摩耗性には中程度の相関関係があるとのシステマティックレビュー2)の報告から、実験室でのデータでみられたような良好な耐摩耗性が臨床でも期待されるところです。グレースフィルローフロー、ゼロフローの三点曲げ試■三体摩耗試験5)16636.0165■3点曲げ[MPa]17317391グレースフィルシリーズインジェクタブルレジン従来技術でのインジェクタブルCR開発の壁:物性と操作性を両立することは困難テクノロジーを総合して得られた良好な操作性と物性の両立インジェクタブルレジンの物性摩耗量が小さい11.03.13.14.3
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