株式会社ジーシー 創業100周年記念事業の一環として、富士小山工場第二工場の建屋壁面にWall Artを描きました。
キャンバスは縦20m、横26mの工場の建屋の壁面。
そこに描かれたのは・・・。
いくつかの候補から選ばれた本アートプランですが、これは創業者の一人である故・中尾清と、清の「富士山の見える場所に、工場を建設したい」という思いに着想を得て、ここから世界を見ていこう、製品をお届けしようという思いを描いております。
今回のアートコンセプトは以下のようになっております。
◉ 創業者の一人、中尾清がフジⅠ・フジⅢのボトルを双眼鏡に見立てて富士山を背に世界を見ている
◉ 白い健康な歯のシニア像により、歯科医療を通した健康長寿社会の実現を表現
◉ 富士山の上に描いた四角形は、富士山の麓で生み出してきたフジシリーズを象徴
◉ 右手の小指とボトルの蓋にてジーシー創業100周年の「100」を表現
今回Wall Artを制作いただいたのは、株式会社OVER ALLs(本社:東京都世田谷区、代表取締役:赤澤岳人 氏)様で、「企業の理念や歴史、ミッションをアート(壁画)にて表現する」という活動をされています。
また、3.11の東日本大震災時の原発事故により帰宅困難区域に指定された福島県双葉町にて復興プロジェクト【FUTABA Art District※】を立ち上げ、日本のTV局やマスコミにも多数取り上げられております。
※Art District・・・工場地帯や倉庫街のエリアを、アーティストに貸し出すことで、フォトジェニックなスポットに変化させ街の価値が上がった海外(ロサンゼルス)のエリアを指す。
今回のWall Artのアートコンセプトも、ジーシー社員、特に富士小山工場の社員とのインタビューや社史、実際に富士小山工場内を見学していただいた情報を基に、OVER ALLs様よりご提案いただきました。
是非、小山工場の近くにお越しの際は、このWall Artをご覧になってください。
副社長・アーティスト
山本 勇気 様
今回のWall Artを描いていただいた、株式会社OVER ALLsのアーティスト・山本 勇気 様よりメッセージをいただきました。
① 今回、Wall Artを描くにあたってどんな事を感じ取って描いていただけましたか?
富士山をみていた中尾清少年が、どんな気持ちだったか、少年の心に思いを馳せて描きました。
中尾少年が富士山を見てから、百年以上。現代の人たちに向けて、少年がどんな夢を見ていたのか、というメッセージを込めました。
実際に富士山が見える場所での制作。中尾少年がみていた富士山は今も変わりません。
かつて中尾少年が見たのと同じ富士山をみながら絵をかける。「富士山やー!」と思いながら、描いてました。いい富士山が描けたと思います。
② 描き終わっての感想は?
今まで描いた壁画の中でも一番大きい作品でした。自分でも大きさがどうみえるか、特にお顔の部分は想像がつかないところがありました。
遠くから見ても迫力はありますが、制作者の目線としては、実際に手作業で中尾会長の頬のシワを一本ずつ描いていますので、双眼鏡で細部まで見ていただけると味わい深く楽しんでいただけると思います。
③ ジーシー 及び ジーシーのなかまへメッセージをお願いします。
次の100年に向けて、もの作りにワクワクするような気持ちで取り組んでほしい、そんな願いを込めました。
100年の歴史が、未来に向けて繋がっていきますことを願っております。改めまして、この度は創業100周年、誠におめでとうございます。
これまでのご功績に敬意を表すと共に、今後のさらなるご繁栄を心よりお祈り申し上げます。