感染管理の基本である手指衛生。
医療の現場だけでなく日常の感染対策にも重要です。
患者さん、ご自身、ご家族を守る手指衛生のポイントをご紹介します。
手指衛生は、すべての医療行為の基本であり、感染予防として最も大きな役割を果たします。
手指衛生には、「石けんと流水による手洗い」と「擦式アルコール手指消毒薬による手指消毒」の2つの方法があります。
・目に見える汚れが手指にあるときや、食事前、トイレの後は「石けんと流水による手洗い」
・目に見える汚れが手指にないときには「擦式アルコール手指消毒薬による手指消毒」
また、グローブ着用は手指衛生の代用にはなりませんので、外した後は、必ず手指衛生が必要です。
手を濡らしてから、液体石けんを必要量手にとります。
手のひらをこすり合わせて、十分に泡立てます。
手のひらを合わせて、指の間まで洗います。
両手の指の先を洗います。
手の甲に手のひらを合わせて、指の間まで洗います。
親指を手のひらで包むように指の先まで洗います。
手首をもう片方の手で包み、ねじり洗いをします。
流水で十分にすすぎ、ペーパータオルで完全に水分を拭き取ります。
消毒する範囲が15秒以内に乾かない十分量のアルコールを手にとります。
手のひらを丸めて液をため、指先をアルコールに浸します。
反対の指先も同様に浸します。
手のひらを合わせて指の先まで擦りこみます。
さらに指の間にもよく擦りこみます。
手の甲に手のひらを合わせて、指の間に擦りこみます。
親指を手のひらで包むように擦りこみます。
手首をもう片方の手で包み、ねじるように擦りこみます。
出典:NPO法人 HAICS研究会 監修「歯科診療における院内感染対策 歯科医療器材の洗浄・消毒・滅菌ガイドブック(第2版)」