○理念 ○礼節 ○診療室の管理○診療準備 ○周期的作業 ○受付業務○治療器材と術式→保存修復、⻭内療法、⻭科補綴治療、 ⻭周病治療、口腔外科、インプラント、矯正治療○診療後の片付け ○リコール○成人⻭科健康診査 ○その他マニュアルの主な目次内容年掛かりました(図❶)。それでも、苦心した甲斐があり、当院の骨格ができ上がったと思います。ただ、治療や設備などは日々変わっていきます。こまめにアップデートしながら運用しています。ゆとりある人員配置で負担軽減 同時並行で行ったのがスタッフの増員です。当院では、現在、ユニット4台に対して、常勤・非常勤合わせ7名の歯科衛生士がシフトで勤務しています。ゆとりある人員を配して、一人一人の負担を軽減しました。そのことでスタッフの定着率を上げ、仮に欠員が出たときでも診療に支障が出ないような体制を作ることができました。また、少しだけゆとりができたことでスタッフからもアイデアや提案がでてくるようになりました。 増員にあたっては、スタッフの年齢構成を意識して採用しました。20代から50代まで年齢構成を幅広くしました。その方がお互い足りないところを補えると考えたからです(図❷)。例えば、20代のスタッフが足りないのは経験です。それは、50代のスタッフがフォローできます。反対に50代のスタッフは、SNSやITなど新しいメディアや新しい治療技術に関して不得手なところがあるので、20代のスタッフに教えてもらうことができます。評価の公平性できるだけ数値化 続いて私は、評価基準をしっかりさせないといけないと考えました。以前、スタッフから「私はこんなに頑張っているのに、院長は評価してくれない」と言われたことがありました。スタッフにとって自分がどう評価されているのか、ということは仕事をしていく上で大変重要なことです。ましてやスタッフの人数が増えていくと、より公平でなければ、人間関係にも影響します。そこで評価基準をできるだけ数値化しました。どんな治療をどのくらいの患者さんに行ったか、カウントしました。さらに、技術レベルも5段階に分けて、どこまでできるかというのも評価基準の一つとしました(図❸)。もちろん、診療の準備や業者さんへの発注など数値に表せない仕事もあるのですが、一つの基準を示すことが重要だと考えたのです。技術研修は外部のセミナーや講演会を有効活用 私も含めてスタッフの診療レベルはそのまま当院のレベルだと思っています。歯科医療はチーム医療です。歯科医だけが新しい知識や技術を習得しても、チームのレベルは上がりません。 当院ではスタッフの技術面での教育は、GC友の会のセミナーをはじめ、外部のセミナーや講演会な図❶ 接客対応から治療までコンパクトにまとまっている院内マニュアル図❷ 年齢構成が偏らないように考えた レベル1 >>> 接遇、電話対応、 コミュニケーションスキル レベル2 >>> アシスト業務、保健指導、SC、SRP レベル3 >>> 院内管理 レベル4 >>> 概形印象、 スタディモデル作製 レベル5 >>> PMTC、ホワイトニング図❸ 評価基準の例知識や技術を相互補完20代50代File #1 | Arts dental clinic7
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