0.010.020.030.040.050.060.070.080.090.025歳未満25~2930~3435~3940~4445~4950~5455~5960~6465歳以上80.870.379.070.169.673.176.174.966.547.413.863.049.748.528.717.59.148.144.138.0「総務省 労働力調査」「歯科医療振興財団:衛生行政報告例」より引用改変女性の労働力は30代後半から回復するのが一般的。歯科衛生士の就業率は30代後半から減少の一途をたどる。女性の労働力率(H.25)歯科衛生士の就業率(H.26)歯科衛生士と女性の労働力率の比較女性の労働力率は30代後半から上昇する傾向があるなか、歯科衛生士は減少しています。このことが歯科衛生士の採用難に拍車をかけています。歯科助手も採用難の状況であり、今後スタッフの採用問題は歯科医院経営において大きく影響すると考えられています。職業別有効求人倍率(パートタイムを含む常用)(倍)(年)平成25平成26平成27平成28平成29平成30令和元0.00.51.01.52.02.53.03.5保健医療サービスの職業(歯科助手、看護助手、動物病院助手ほか)職業計保健師、助産師、看護師医療技術者厚生労働省 職業別労働市場関係指標(実数)を基にグラフを作成 根本的な労働力人口の減少から、各業種で人手不足の声が広がっています。そんななかでも「医業」は数少ない成長産業のひとつであることが「医療費が年々増加している」現実からも読み取れます。しかし、求職者はより大きな組織へと目が向きやすいために小規模の歯科医院では、スタッフの採用に苦戦を強いられています。 さらに、国家資格を要する歯科衛生士においては、雇用する人数が保険診療収入の多寡に直結するために「奪い合い」の様相すら見受けられます(図2)。そのような背景から、近年では人材紹介ビジネスが活況を呈しています。 以上のことから、歯科医院経営には採用に至るまでの経費も視野に入れて予算を組む必要があります。3.歯科衛生士の求人倍率は約20倍! 採用難への対応が必須図2労働人口減少により、歯科医院においても雇用の確保が難しくなることが予想されます。国家資格を必要としない歯科助手(保健医療サービス)の有効求人倍率は、およそ3倍。資格を有する歯科衛生士に至っては、新卒の求人倍率は20倍を超えており、採用はとても難しくなっています。4
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