活動報告4

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活動報告4 国内・海外での地域貢献活動

海外における地域貢献活動

ジーシーは、歯科医療製品を通じて、世界中の人々に「生きる力を支える医療」をお届けすることをめざしています。
地球市民の口腔保健の向上のために、海外においてもより良い歯科医療環境が整うように、現地の社会とともにさまざまな支援活動を行っています。

教育支援活動
[ 中国 ] 大型病院で歯科材料の教育実習

中国では歯科衛生士の資格はなく、看護師の有資格者が歯科に配属されるため、歯科材料に対する知識や経験が不足している傾向にあります。GC蘇州は大型病院と協力し、2016年8月17日〜19日、ジーシー製品を正しくお使いいただくための、歯科アシスタント向け材料の教育実習を実施しました。全国で40名が参加し、材料の練り方の指導、練習用材料の提供を経て、1ヵ月後にはコンテストを実施し、とても活気のある活動となりました。
この活動は病院のホームページに掲載されるなど、現場の歯科レベル向上活動として重視・評価されています。全国の歯科病院40ヵ所以上で実施しており、今後さらにその輪を広げていきたいと考えています。

[ ラテンアメリカ ] 歯科材料を活用した学生実習、学生指導

GCアメリカでは、"ACTDENT(Actualidades Dentales)"の名のもと、2007年から中・南米で計4回、学生向けにジーシーの歯科材料を活用した実習・学生指導を行っています。地元の開業医に講師として無償で協力いただき、運営面の準備は学校が行います。ジーシーでもラテンアメリカの歯科医師向けに開設している会員サイト「Club GC.com」を通じて活動を報告。会場の外にジーシーの材料を展示し、実際に手にとることもでき、新しい技術や新製品情報を提供するアカデミックな場として学生たちに評価されています。
今後も学校の教育スタッフ、学生、講師である地元医師との連携を深め、さらに円滑な活動にしていきます。

歯科診療援助活動
[ ヨーロッパ ] 発展途上国の歯科診療援助活動に協力

GCヨーロッパは、オランダのACTA(Academic Centerfor Dentistry Amsterdam)やNijmegen大学を中心とした発展途上国での歯科診療援助活動に協力しています。活動地域はケニア、タンザニア、ニカラグア、カメルーン等アフリカ諸国を中心に12ヵ国にわたっています。また、ACTAを通じて、発展途上国での診療援助活動に支援を希望するアメリカなどの医師向けに、材料を提供しています。

[ ニカラグア ] 歯科治療環境の整備

2011年5月、GCアメリカの社員がアメリカ コロラド州のSteve医師とともに、歯科治療のためニカラグアを訪問しました。現地の歯科医師、PIETと呼ばれる地元ボランティアの協力を得て無料で歯科治療を実施し、ジーシーからはARTテクニックに活用できる充填用グラスアイオノマーフジ\を現地に寄贈しました。今後は歯科への関心が低いラテンアメリカの多くの国々で、一般の人々に対して口腔内衛生の重要性を教育していきたいと考えています。

* ART(Atraumatic Restorative Treatment)テクニック:WHO(世界保健機関)が開発途上国の初期う蝕治療のために開発したテクニック。グラスアイオノマーセメントの接着性とフッ素による2次う蝕抑制効果に期待した手法。

「 フジ\ 」がドイツの健康保険適用に

ジーシーは、MI (Minimum Intervention)コンセプトにもとづいた製品開発を行っています。歯髄刺激が少ないグラスアイオノマーセメント「フジ\」は、歯質の削除量を削減し、小さな形成、小さな修復、少ないステップを実現させる、MIコンセプトに完璧に合致した歯冠修復材です。簡便な操作性もあいまって、発展途上国からさらに先進諸国に使用が拡大されてきました。2011年、ドイツでの活動が認められ、「フジ\GP」と表面滑沢硬化材「Gーコート」をセットにした「EQUIA(エクイア)」が健康保険に採用されました。


[ オーストラリア ] 南太平洋の島々での支援活動

GCオーストラレイシアでは、支援団体Medoical SailingMinistries(MSM)の活動を支援しています。この団体は、南太平洋上の大小83の島から成り立つバヌアツ共和国を活動拠点に、医療従事者と医療用具や製品を島から島へ運搬し、歯科診療、教育活動を行っています。ジーシーからはフジ\ ARTと診療器具を無償提供するとともに、ARTテクニックを用いた診療、現地での診療者の育成、継続的な現地活動のための教育などに貢献しています。

[ アジア ] さまざまな取り組み

GCアジアは、歯科診療の支援活動に必要となる材料の提供をさまざまな地域で行っています。ベトナムでは、"EMWDental Program" として、世界中の歯科医師、歯科衛生士、学生などが数千人の子どもたちにボランティアで歯科治療を行っています。またカンボジアでは、NGO団体による "Cambodia Tooth Angel Project" として、孤児院の子どもたちに歯科治療や健康と口腔衛生についての教育を行っています。さらに、アフリカでも "Six-Year-Molar Focus oral healthproject" として、ARTテクニックを用いた診療や予防に関する教育を広めています。

国連環境計画(UNEP)の水銀規制条約

ジーシーは、1999年にアマルガム合金、デンタルマーキュリーの販売を自主的に中止し、代替製品への切り替えを積極的に行ってきました。そして現在国連環境計画は、2013年の水銀規制条約に基づき、生産・販売・流通・輸出の原則禁止などを検討しています。FDI(国際歯科連盟)は、すでにUNEPと協力して活動することを発表しており、ジーシーの所属する国際歯科製造者連盟(IDM)も、会員企業にアマルガム代替材料の開発を提言しています。ジーシーも引き続き、世界の歯科業界の動向に対し機敏な対応をしていきます。

GCヨーロッパの地域貢献活動
ルーベン大学に中尾敏男講座を開講

1998年7月9日、ルーベン・カトリック大学歯学部保存修復・歯科材料科にToshio Nakao Chair(中尾敏男講座)が発足しました。 このチェアーの名称は、弊社会長・中尾眞の父の名前にちなんでつけられたもので、接着メカニズムの理解をより深める目的であらゆるタイプの歯科材料の基礎研究を行うことに同大学とジーシーが合意したのが始まりでした。
このToshio Nakao Chairの研究支援によって、歯科の接着分野では世界トップクラスの研究が行われており、さらに世界各国の研究者が同大学に留学してきたことにより、非常に多くの研究の成果が上がりました。ルーベン・カトリック大学は、2015年分野別世界大学ランキングにおいて世界第5位と国際的に高い評価を受けました。日本からもすでに10名以上の歯科医師の方々が留学して実績を上げられ、日本の接着歯学の研究をリードしています。
このようにジーシーは、歯科の接着分野において国際的に評価を得ているルーベン・カトリック大学歯学部と長年にわたり緊密な関係を築いており、この科学的協力関係が今後も末永く続くことを期待しています。

GCヨーロッパキャンパスで歯科従事者に研修を提供

GC ヨーロッパは、最先端の研修設備であるGC ヨーロッパキャンパスをベルギー本社、イタリア、スペイン、イスラエル、そして2016年1月現在ではフランスに設置しており、これらのキャンパスにおいて歯科従事者に総合研修コースその他の研修を提供しています。これらの実地研修の他にもリアルタイムのウェビナーを約10コース用意し、さまざまな媒体やニュースレターで定期的に教育コンテンツも発信しています。

東日本大震災からの "日本復興" も支援しています

そのほかGCヨーロッパは、2011年の東日本大震災からの復興を支援する日本赤十字社と協力したチャリティー活動、2015年に発生したバルカン地方の洪水に対するチャリティー活動“ヘルプ・ザ・バルカン”、地域の文化的取り組みをサポートするM美術館でのメセナ活動などを推進。ヨーロッパにとどまらず、世界各地で社会に貢献する活動を続けています。