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SESSION 27

みなさんにぜひ聞いて欲しいんです。
食・生活・機能のこと。
~子供の成長に寄り添ったアプローチ~

モデレーター・講師:丸森 英史 先生
丸森 郁美 先生(DH)・外木 徳子 先生・河井 聡 先生

 モデレーターの丸森英史先生は、子供は周りの環境に影響されながら食事のスタイルや生活習慣を身につけ、それが口腔機能に大きく影響するとし、食事によるバイオフィルムの変化を示して口腔の健康を保つためには、食事が基本であることを強調された。
 続いて、丸森郁美先生は、子供へのブラッシング指導や食生活に対する歯科衛生士のアプローチとその結果について幼稚園での取り組みや症例を交えて具体的に説明された。さらに、満足できる食事を摂って甘いものに依存させない食生活を確立する必要があると述べられた。

 外木徳子先生は、乳幼児期の離乳食や幼児食について解説し、歯科衛生士が子供の口腔機能の発達に異常がないかどうかをしっかりと判断し、食の介入によって正しい口腔に導く必要があると訴えられた。

 河井 聡先生は、精神面や口腔内の変化が大きい小学校時代に適切な処置や指導を行うことで最大の効果が得られるとし、豊富な資料とともに口腔習癖を中心とした学童期への対応を解説された。

 最後に丸森英史先生は、治すことばかりではなく、炎症疾患の原因である砂糖の摂取などの食生活の根本的な問題を解決していく必要があると強調された。