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SESSION 26

極上インスツルメンテーション!

モデレーター:荒木 美穂 先生(DH)
薄井 由枝 先生(DH)・小林 優子 先生(DH)・谷垣 裕美子 先生(DH)

 本セッションでは荒木美穂先生がモデレーターを務め、より効果的で確実な歯周治療を目指すためのインスツルメントの使い方について、3題の講演が行われた。

 薄井由枝先生は、歯周基本治療とSPT(Supportive Periodontal Therapy)・メインテナンス業務における、感染リスク低減の工夫を紹介された。また、基本に忠実であることがハンドインスツルメンテーションの極意であるとしたうえで、目的に応じたインスツルメントの選択や正しい把持法を解説された。

 小林優子先生は、過去と現在の歯周病患者の症例を供覧された。そして、研修や海外の学会への参加、日本歯周病学会での活動を通じて研鑽を積むことで、難しい症例にやりがいを感じるようになったと語られた。加えて、歯石探知にはプローブよりも先端が細く鋭利なエキスプローラーが有用であると示された。

 谷垣裕美子先生は、歯周治療で成果を挙げてSPTに繋げるためには、施術力に加えて、患者に信頼してもらえるためのプレゼンテーション能力が重要であると強調された。さらに、多くの歯科衛生士がインスツルメントのシャープニングを適切に行えていないと注意喚起されたうえで、シャープニングフリーのグレーシーキュレット「アメリカンイーグル XPシリーズ」の有用性を述べられた。