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SESSION 11

“私、本当に理解できてる?”
DHが学ぶインプラント周囲炎

モデレーター・講師:大月 基弘 先生
下田 裕子 先生(DH)・山口 千緒里 先生(DH)

 モデレーターの大月基弘先生は、「みんなで学ぼう“インプラント周囲炎”」との演題で、インプラントを患者さんに長く使っていただくための基本知識の確認が必要であるとし、インプラント治療やインプラント周囲炎における現況を解説された。インプラント治療が終了した患者さんは、歯科衛生士が主役となってインプラントを守っていくことになることを強調された。

 下田裕子先生は、「インプラント周囲炎を歯科衛生士がどのように防ぐか?」と題され、インプラント周囲炎を未然に防ぐための歯周病の管理、インプラント術前の処置としての歯周基本治療、インプラント周囲炎に罹患した時の非外科的対応やメインテナンスについて解説された。

 山口千緒里先生は、「長期症例から考えるインプラント・メインテナンス」と題され、患者さんにインプラントを良好な状態で長期間使用していただくための、上部構造の形態や適合について解説された。そのなかで、患者さんと接する時間が長い歯科衛生士が、口腔内の変化に気づいた際に、歯科医師や歯科技工士と情報を共有し連携をとっていくことが必要であると述べられた。また、患者さんの高齢化を考慮した訪問診療での口腔ケアについて臨床例を交えて語られた。