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SESSION 7

ザ・コラボレーション
審美×機能

モデレーター:佐氏 英介 先生
西山 英史 先生 & 高橋 健 先生(DT)
吉木 雄一朗 先生 & 鬼頭 寛之 先生(DT)

 佐氏英介先生をモデレーターとして、歯科医師と歯科技工士の連携をテーマに、4名2組のコンビによる審美修復のための勘所が語られた。

 歯科医師の西山英史先生と歯科技工士の高橋健先生は、ワックスアップなどアナログな手法を軸にしつつ、CADを取り入れた症例を供覧。連携には歯科医師と歯科技工士が目標となるゴールを共有することが重要であり、そのためには診断用ワックスアップのデータを患者さんの顔貌に重ね合わせる手法が非常に役立つと解説された。セッション中には先生方の親しげな日常のやりとりの一端が垣間見え、会場が笑いに包まれる場面もあった。

 歯科医師の吉木雄一朗先生と歯科技工士の鬼頭寛之先生は、天然歯をできるだけ残しつつ補綴で審美や機能を回復する術としてラミネートべニアの症例を供覧し、修復物製作の手順に沿ってそれぞれの考えを説明された。デジタルを活用するうえでは「デジタルだからうまくいく」といった考えではなく、製作物にデジタルのメリットをどうつなげるかをきちんと検討することが必要で、歯科医師がラボサイドのことを理解し、歯科医師と歯科技工士で対等にディスカッションすることが求められると結んだ。