※登壇者はアルファベット順で表記しております ※プログラム・演者は変更になる場合がございます ※新型コロナウイルス感染症の状況に応じて変更となる場合があります
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だけじゃない、機能性修復材料。

欠損を補うだけではなく二次カリエスを抑制し、プラークの付着を予防するなど様々なメリットをもたらす機能性修復材料。
このセッションでは最新の修復材料が皆様と患者様にどういうメリットをもたらすかご教示いただきます。
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Moderator

今里 聡 教授

大阪大学

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Lecturers
  • Current and Future Strategies for Enhancing Dental Composite Restoratives

    現在の歯科用コンポジットレジンは、幅広い物理的、光学的、および取り扱い特性を備えた材料の必要性に基づいて進化してきた。 最近では、重合収縮と収縮応力の低下、シェードの単純化、そしてバルクフィルの硬化深度が向上するように改良されている。 今後、高性能のセルフアドヒーシブセメント、口腔内での加水分解や唾液・細菌由来の酵素に対する耐性が強化されたコンポジットレジン、細胞へ作用して組織の再石灰化を促進するイオン及び分子を放出する材料、抗菌または汚染防止機能を備えた材料、そして負傷した際に自己修復できる材料の開発が期待できる。

    Antimicrobial,“Bioactive” Materials,Secondary Caries,Remineralization

  • スマート抗菌性修復材料 ~機能性修復材料の次なるステージ~

    抗菌性を備えた修復材料の開発が現在まで多数行われているが、その多くは、持続的な抗菌成分の溶出を意図したシンプルな材料設計である。演者らは、次なるステージとして、”スマート抗菌性修復材料“の開発に取り組んでいる。例えば、酸性環境下でZnイオンを徐放するフィラーを配合した無機系セメント(ケアダイン®レストア)の技術を応用した、口腔マイクロバイオームのディスバイオシスに応じてオンデマンドで抗菌効果を発現する修復材や、新規開発中の抗菌成分高濃度固定化レジン等である。本講演では、これらの新しいテクノロジーを紹介しつつ、次世代の機能性修復材料のコンセプトについて解説する。

    機能性材料,スマートマテリアル,抗菌性,抗バイオフィルム効果,オンデマンド徐放

  • Bioactive Dental Restorative Materials: Current Status and Future Prospects

    「バイオアクティブ」という用語は、 現在の歯科診療では話題になっている。 さまざまな歯科修復材料が歯の再石灰化を促す、または歯の脱灰を阻害することができる。 市場では多数のバイオアクティブ歯科材料があり、臨床家はそれらの特性、臨床応用や適応症を理解する必要がある。本講演では、バイオアクティブ歯科材料の概念を確認し、 入手可能な新材料の紹介、またそれぞれの用途と適応症について議論し、各材料の利点と欠点について説明する。生物活性歯科材料の世界における最新の研究開発についても言及する。

    Dental Restorative Materials,Remineralization,Glass-ionomer Cements,Bioactivity