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歯の移動・矯正に関するパラダイムシフト
~歯の移動の固定源~

本セッションでは、矯正歯科のパラダイムシフトとなった、歯を効率的に動かすための「歯科矯正用アンカースクリュー」について臨床的な価値、その活用法や症例について解説します。
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Moderator

森山 啓司 教授

東京医科歯科大学大学院

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Lecturers
  • 骨表面(皮質骨)を固定源とする次世代型歯科矯正用アンカースクリューの開発

    歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療においては、デバイスが骨深部に到達することから歯根や上顎洞等の損傷リスクをいかに低減させるかが課題となっている。我々のグループでは、デバイスを適応する症例(年齢、症状等)や部位選択の自由度を拡大することを目指して、主な固定源を骨表面(皮質骨)に求めた新しい概念の歯科矯正用アンカースクリューの開発と実用化に取り組んでいる。今回はその概要について紹介したい。

    歯科矯正用アンカースクリュー,歯を移動するための固定源,アンカレッジのパラダイムシフト,臨床的可能性と今後の展開

  • 一般診療を優位に進めるオプション~GPが考えるアンカー​スクリューの活用法~

    私のような矯正治療に明るくないGP(一般歯科医)にとって、歯のポジションに異常が認められる症例への対処は苦労を強いられることが多い。本講演では、当院におけるいくつかの症例を提示し、歯科矯正用アンカースクリューを治療オプションとして導入したことにより得られたこと、特に一歯から数歯の移動(挺出や圧下など)が局所での対応で完結できるようになったメリットについて考察したい。

    歯科矯正用アンカースクリュー 治療の選択肢を拡げるオプション 限局的な歯の移動

  • Enhancement Orthodontics for the “Real” Adults

    超高齢社会に入った現代では、加齢、歯周病、全身疾患の発症などによる咬合、歯並びの変化を積極的に改善したい中年期以降の患者が多く見られる。 それらの場合、従来の不正咬合に加え、重度の進行性歯周炎や、欠損により臼歯の移動を伴う咬合の改善が困難な場合もあるため、中年期以降の矯正治療は包括的歯科治療の一部として選択的かつ保存的な矯正治療を行うことが望ましい。
    中年期以降の「本当の大人」に適した選択的矯正治療に対する様々な臨床のポイントを紹介したい。

    歯科矯正用アンカースクリューを活用した歯の移動メカニクス,40歳代以降の“本当の大人”の矯正治療で獲得する美しいスマイル,選択的な矯正と包括治療によるQOL向上,矯正治療における患者個別ニーズ

  • アンカーロックシステムを固定源とした矯正治療 ~診断、植立のポイント~

    口蓋歯科矯正用アンカースクリューとして新たに開発されたアンカーロックシステムは、そのシンプルなデザインにより違和感を軽減し、上部構造を二本のスクリューにより維持することにより安定した強固な固定源を提供する。今回はアンカーロックシステムの適用例として、大臼歯の遠心移動による非抜歯治療、抜歯症例における前歯歯根のコントロール、副作用の無い埋伏歯の牽引、について報告する。

    口蓋型歯科矯正用アンカースクリュー,アタッチメントを活用した三次元的な歯の移動メカニクス,アンカースクリューとリスク

  • 歯科矯正用アンカースクリューの活用方法 ~診断、植立、トラブル対応のポイント~

    歯科矯正用アンカースクリューを用いた歯の移動は全顎矯正のみならず、MTMにおいても有用性が高い。しかしながらこの手法は歯科矯正用アンカースクリューが埋入から撤去まで骨内で安定することが前提である。そこで今回は症例を通して植立前の診断、植立の術式およびトラブルへの対応を供覧し、安全で予知性の高いアンカースクリューの活用法を紹介したい。

    歯科矯正用アンカースクリュー,診断と植立部位の検討,術式とトラブル対応,歯科矯正用アンカースクリュー使用におけるリスクファクター