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使わないという選択肢はあるのか~CAD/CAMが創る新・診療スタイル~

まだ自分には必要不可欠とはいえない発展途上のツールだと思われがちな歯科用CAD/CAMは,じつは3D業界からみれば大成功をおさめているシステムです。計測から設計,加工までが一連のシステムになっていることもさることながら,専門知識を必要とせずに,すでに完全な実用化を果たしています。患者さんや医療従事者の皆さんにも多くの利益を与え,一般世間が驚く歯科用CAD/CAM,まだ使わないといえる選択肢はありますか?
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Moderator

馬場 一美 教授

昭和大学

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Lecturers
  • CAD/CAMがもたらす新しいワークフロー

    現在の私たちの診療において、スキャナーは必須のデバイスとなっている。補綴はもちろん、インプラントでも矯正でも、全てはスキャンから始まっている。そのスキャンデータから始まるCAD/CAMを用いた新しいワークフローは明らかに私たちの診療を一変させた。今できることを中心に、今後期待される診療スタイルについて、オープンシステム・クローズシステムをとわず、様々な角度から供覧していきたい。

    CAD/CAM,クラウドソリューション,デンタルラボ,オープンシステム/クローズシステム,Full-Mouth Provisional Crowns

  • 歯科がリードするCAD/CAM技術の進化 

    歯科医療においてCAD/CAMはもはや欠くことのできない技術となっており、モノリシック材料の開発や光学印象の進化とともに、従来、補綴治療の基盤であった模型さえも不要なフルデジタル・ワークフローの普及に大きく貢献してきた。こうしたデジタル技術革新により実現される高精度治療技術は、補綴歯科治療のニーズにマッチし、今や医療界の中では他に類を見ないほど普及・進化してきている。講演では歯科におけるCAD/CAM技術の先進性と今後の展開、いわゆるデータベース基盤型補綴歯科治療について解説する。

    デジタル デンティストリ― 産業用CAD/CAM ラボラトリーワークフロー トリートメントワークフロー IOS データベースによる治療

  • 5 Steps to Enter into Digital Dentistry: The Intuitive Aadva Solutions

    デジタルデンティストリーといえば、興味や魅力を感じない歯科医師はいないでしょうし、少なくとも多くの分野の展示会でその一部を試したことがあるだろう。しかし、多くの歯科医師がデジタル技術の導入を躊躇しているのは、いくつかの具体的な疑問があるためと推測される。「どうすればワークフローに組み込むことができるのか」、「すでに自分でうまくできていることを、デジタル技術はどう改善できるのか」、「使い方を学ぶためにどれだけの時間を無駄にしなければならないのか」、「技工士は変えるべきなのか」,「どのくらいの頻度でこれらのデジタル機器を交換しなければならないのか」などが挙げられる。この講演では、デジタル技術の利点を評価する際の手引きを紹介し、新しい機会を受け入れるか決めかねている方への手助けとなることを希望する。

  • 日本の歯科医療におけるCAD/CAM普及の変遷

    CAD/CAMに代表されるデジタル技術は、日本でも急速に普及している。日本の歯科治療は、約90%が公的医療保険制度で行われており、これまでは金銀パラジウム合金の全部鋳造冠が大部分を占めていた。しかし、2014年からCAD/CAM 冠が小臼歯部からスタートし、材料の開発に伴い大臼歯、前歯でも保険適応され、現在では、小臼歯部ではCAD/CAM 冠と金属冠はほぼ同じ割合となっている。この変化は、診療室や技工室におけるCAD/CAM技術の普及に大きな影響を及ぼしてきた。

    CAD/CAM,CAD/CAM冠,Hybrid Resin Block,接着システム,メタルフリー