CASE PRESENTATION

GC友の会会員誌GC CIRCLE 96号より
私の臨床
彎曲根管へのニッケル-チタンファイルの適応
東京都中央区開業
林 壮一

 近年の予防歯科医療の発展により、歯を保存することの重要性が多くの患者さんに認識され始めた。われわれ歯科医師にはそのニーズに答えるべく、さまざまな診療技術と知識が要求される。日々の診療において最も時間と労力を費やしている歯内療法においても、歯科医師はより確実で、スピーディに治療を行える技術を求められている。
 1988年に歯内療法切削器具として開発されたニッケル-チタンファイルは、驚くべき柔軟性を有し、彎曲度の強い根管においても、より確実な拡大、形成を可能にした。従来のステンレス製品はその剛性のために本来の根管から逸脱する危険性があった。しかし、超弾性を有するニッケル-チタンファイルは根管への追従性に優れ、レッジ形成や、根管内穿孔の危険が少ない。与えられたテーパーを有するニッケル-チタンファイルを低速のロータリーハンドピースに装着し、機械的に根管を拡大することにより、迅速かつ確実に根管形成を行うことができる。また形成時にできた切削粉は常に歯冠側へ送り出されるため、根尖孔外へ押し出される量は極端に少なくなる。
 この度、ジーシーから発売されたタックエンドファイルは、3種類のテーパー角にそれぞれ柔軟性の異なる3種類のニッケル-チタンファイルが用意されており、合計9本から根管の彎曲に応じた最適なファイルを選択することができる。


症例 
写真をクリックすると、それぞれの症例が表示されます。

症例1
平均的な根管拡大の臨床例
症例2
強い彎曲のある根管の観察
症例3
直線的な根管の観察

●参考文献
1) 松本光吉監訳:新根管拡大法―ニッケル・チタン製器具併用.財団法人口腔保健協会,1995
2) 福西一浩,仲田憲司,月星光博:THE ENDODONTICS 根管のプレパレーション.ザ・クインテッセンス,17(1),93〜110,1998


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