「第60回春季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

 5月12日(金)・13日(土)の両日にわたり、福岡市・福岡国際会議場にて「歯周病学の挑戦?サイエンスとヒューマニティの調和?」をテーマに、「第60回春季日本歯周病学会学術大会」が開催され、約2,500名の参加登録者数があり、たいへん盛会でした。
 学術大会は、特別講演3題、鼎談、シンポジウム2題、学会学術賞受賞記念講演、倫理委員会企画講演、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士シンポジウム、市民公開講座、ランチョンセミナー6題、国際セッション口演、一般演題口演34題、歯科衛生士口演3題、一般演題ポスター56題、臨床(認定医・専門医)ポスター61題、歯科衛生士臨床ポスター14題、企業展示などが行われました。
 尚、弊社研究員から一般演題ポスターとして2題発表させていただきました。
 大会長は、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯周病学分野の西村英紀教授でした。

 特別講演Iでは、大阪大学大学院歯学研究科歯周病分子病態学の村上伸也教授を座長に、「MAPK Signaling RNA Stability in Osteoimmunology:Therapeutic Targets for Periodontitis Control」との演題にて、Department of Oral Health Sciences Medical University of South CarolinaのDr.Keith L.Kirkwoodがご講演されました。

 特別講演IIでは、新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔保健学分野の山崎和久教授を座長に、「Harnessing the Power of the Immune System to Treat Periodontal Disease」との演題にて、Department of Periodontics and Preventive Dentistry,University of PittsburghのDr.Charles Sfeirがご講演されました。

 特別講演IIIでは、大会長の西村英紀教授を座長に、「全身・全脳透明化の先にみえるもの」との演題にて、東京大学大学院医学系研究科理化学研究所の上田泰己教授がご講演されました。

 シンポジウムIでは、広島大学大学院医歯薬保健学研究院歯周病態学研究室の栗原英見教授、を座長に、「歯周病学の未来を担う」をメインテーマに6名のシンポジストがご講演されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。
「CD40分子が誘導するダイナミックな生体機能?全身における免疫機能制御から歯周組織における局所の炎症反応・骨代謝制御まで?」、大阪大学大学院歯学研究科歯周病分子病態学特任助教の藤原千春先生、「内因性Del-1分子による炎症性骨吸収の制御メカニズム解析とサルの応用研究」、新潟大学大学院医歯学総合研究科高度口腔機能教育研究センター研究准教授の前川知樹先生、「高血糖状態が再生治療やインプラント埋入手術における硬組織形成に及ぼす影響」、大阪歯科大学歯周病学講座准教授の田口洋一郎先生、「プロオテーム解析と歯肉幹細胞エクソソームを応用した新規歯周病治療の分子基盤構築」、九州大学大学院歯学研究院歯周病学分野助教の福田隆男先生、「高純度間葉系幹細胞の研究展開および臨床応用への可能性」、慶応義塾大学医学部歯科・口腔外科助教の森川暁先生、「骨髄間葉系幹細胞集塊C-MSCによって拓く未来の歯周病細胞治療法」、広島大学病院口腔維持修復歯科歯周治療科助教の加治屋幹人先生。

 シンポジウムIIでは、医療法人水上歯科クリニックの水上哲也院長を座長に、「どうするフラップデザイン?コンベンショナルかミニマルか??」をメインテーマに3名のシンポジストがご講演されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。
「マイクロスコープを活用した低侵襲な歯周組織再生療法」、北島歯科医院院長北島一先生、「歯周組織再生療法成功への鍵」、白石歯科歯周再生クリニック院長の白石和仁先生、「EMDに適したフラップデザインの検討」、医療法人聡歯会長谷川歯科医院院長の長谷川嘉昭先生。

 ランチョンセミナーIIを株式会社ジーシーが共催させていただき、東京医科歯科大学大学院高齢者歯科学分野非常勤講師の薄井由枝先生から、「より効果的に時短で行うSRP&SPTの実際?アメリカンイーグルXP使用例の紹介?」と言う演題にてご講演いただきました。
 アメリカンイーグルXPは、時代を変えるインスツルメントであると、ご紹介いただきました。

 どの会場も聴講者であふれ、特にシンポジウムII、歯科衛生シンポジウムは、サテライト会場まで満席の盛況でした。

 なお、次回大会は、2017年12月16日(土)、17日(日)に日本歯周病学会60周年記念京都大会として、京都国際会館で開催される予定です。
 大会長は、広島大学大学院医歯薬保健学研究院歯周病態学研究室の栗原英見教授です。


福岡国際会議場

福岡国際会議場

A会場

A会場


B会場

B会場

ポスター会場

ポスター会場


ランチョンセミナー講師 薄井由枝先生

ランチョンセミナー講師 薄井由枝先生

ランチョンセミナーII会場

ランチョンセミナーII会場


弊社研究員ポスター発表(1)

弊社研究員ポスター発表(1)

弊社研究員ポスター発表(2)

弊社研究員ポスター発表(2)