「日本歯科理工学会 平成29年度春期第69回学術講演会」が開催されました

 4月15日(土)・16日(日)の両日にわたり、東京都・日本歯科大学生命歯学部富士見ホールにて「日本歯科理工学会 平成29年度春期第69回学術講演会」が開催され、多くの方の参加登録がありました。
 学術講演会は、特別講演1題、口頭発表22題、ポスター発表74題他が行われ、活発な質疑応答がなされました。
 大会長は、日本歯科大学生命歯学部歯科理工学講座 教授の宮坂平先生でした。

 特別講演及びDental Materials Adviser/ Senior Adviser 特別セミナーでは、大会長の宮坂教授を座長に、日本歯科大学生命歯学部生物学教室の南雲保教授から「微細な自然芸術?珪藻の世界?」と題したご講演がありました。
 珪藻類は珪酸質の複雑な形と構造の殻をもつ単細胞生物で、これまで800属10万種以上が記載されています。
 珪藻類は地球上のいたる所に出現し、これまで種々の環境要因に対し特異的な出現性を示すことから、環境変化を推測するための生物指標として用いられています。
 珪藻類は地球上の第一次生産者として地球上の生命を支え、過去の生産物は化石燃料として、近年では各種水産養殖の初期餌料や良質のタンパク質生産者として注目されています。また、歯科用アルジネート印象材の主原料となっていることは興味深いことです。講演では、珪藻の生物学的内容、基本的な分類、生態、応用そして今後の課題についてご紹介されました。

 なおポスター発表において、弊社研究員・増田聖より「新規炭酸アパタイト製人工骨の開発?イヌ抜歯窩における吸収性評価?」を、木村拓雅より「2軸曲げ、3点曲げ試験における機械的特性の差異」をそれぞれ発表させていただきました。

 展示ブースでは、歯科接着用レジンセメント「ジーセムONE」、歯科接着用レジンセメント(デュアルキュア型)「ジーセム リンクフォース」、CAD/CAM用高靭性ハイブリッドブロック「セラスマート270」、光重合型コンポジットレジンオペーカー「MIオペーカー」、ナノハイブリッドフロアブルコンポジットレジン「MIフローII」、「MIローフロー」、ナノハイブリッド充填用コンポジットレジン「MIフィル」、「MIグレースフィル」、高強度充填用グラスアイオノマーセメント「フジIXGPエクストラ」、歯質保護用グラスアイオノマーセメント「フジVII」、歯科用知覚過敏抑制剤「G-ガード」、プレスセラミックス用急速加熱型りん酸塩系埋没材「Lisiプレスベスト」等、新製品をはじめ、様々な製品の展示を行いました。

 なお次回大会は、2017年10月14日(土)・15日(日)に新潟市・朱鷺メッセにて開催される予定です。
 大会長は、新潟大学大学院医歯学総合研究科生体組織再生工学分野の泉健次教授です。


日本歯科大学生命歯学部富士見ホール

日本歯科大学生命歯学部富士見ホール

会場入口

会場入口


メイン会場

メイン会場

ポスター会場

ポスター会場


展示会場

展示会場