「日本歯科保存学会2010年度秋季学術大会(133回)」が開催されました

 10月28日(木)・29日(金)の両日にわたり、岐阜県 長良川国際会議場にて「日本歯科保存学会2010年度秋季学術大会(133回)」が開催され、約1,500名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
 学術大会は、特別講演2題、日韓共催招待講演、シンポジウム、日韓共催シンポジウム、日本学術会議・日本歯科保存学会共催シンポジウム、外国招聘者を囲むセミナー、認定研修会、口演発表51題、ポスター発表117題、韓国ポスター発表15題が行われました。大会長は、朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野の吉田隆一教授でした。

 特別講演Iでは、朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野の堀田正人教授を座長に、Baylor Collegeの Assistant Professor Takashi Komabayashiによる「Direct Pulp Capping:?Past,Present,and Future?」、特別講演IIでは大会長の吉田隆一教授を座長に、名古屋工業大学大学院工学研究科機能工学専攻バイオメカニクス研究室の松本健朗教授による「生命を探る新たな視点:バイオメカニクス」の2題の講演がありました。

 シンポジウムIでは、「Enamel Proteinsの歯科保存領域における応用を考える」というテーマにて、明海大学歯学部機能保存回復学講座歯内療法学分野の中村幸生教授をコーディネーターに、4人の先生方が講演されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。基調講演「Enamel Proteinsに含まれる生理活性物質」:鶴見大学歯学部生化学講座の大井田新一郎教授、「歯周治療におけるEnamel Proteinsの臨床応用:先進医療の結果から考える」:東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生体硬組織再生学講座歯周病学分野の和泉雄一教授、「Enamel Proteinsを用いた基礎研究と臨床応用?移植・再植歯の歯根膜再生に関する研究を中心に?」:山形大学医学部附属病院歯科口腔・形成外科の濱本宜興教授、「Enamel Proteinsを用いた修復象牙質の形成誘導について」:明海大学歯学部機能保存回復学講座歯内療法学分野の中村幸生教授。

 シンポジウムIIでは、「機能性修復材料開発戦略のベクトルを探る」というテーマにて、北海道医療大学歯学部口腔機能修復・再建学科う蝕制御治療学分野の斎藤隆史教授をコーディネーターに、5人の先生方が講演されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。「接着技術の応用による医用材料の高機能化」:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体材料学分野の吉田靖弘准教授、「接着性修復材料を応用した機能性材料の開発」:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯科保存修復学分野の西谷佳浩准教授、「バイオアクティブ材料による象牙質再石灰化」:北海道医療大学歯学部口腔機能修復・再建学系う蝕制御治療学分野の伊藤修一講師、「自己接着型フロアブルコンポジットレジンの可能性」:朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学の小竹宏明助教、「塩化カルシウム、象牙質マトリックスタンパク質1(DMP1)ならびにリン酸カルシウム塩配合試作接着性レジン直接歯髄覆罩システムの修復性象牙質形成促進効果」:日本歯科大学新潟生命歯学部歯科保存学第2講座の鈴木雅也講師。

 なお、次回大会は、2011年6月9日(木)・10日(金)に千葉県浦安市 東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートにて東京歯科大学歯科保存学講座の中川寛一教授を大会長に開催される予定です。

長良川国際会議場

長良川国際会議場

A会場(メインホール)

A会場(メインホール)


ポスター会場

ポスター会場

ジーシー展示ブース

ジーシー展示ブース