「第18回日本歯科審美学会・第26回日本接着歯学会合同学術大会」が開催されました (11/21)

 2007.11.21

「第18回日本歯科審美学会・
第26回日本接着歯学会合同学術大会」が開催されました

  11月17日(土)・18日(日)の両日にわたり、九州大学医学部百年講堂および同窓会館にて「第18回日本歯科審美学会・第26回日本接着歯学会合同学術大会」が開催され、約660名の参加登録がありました。
  今回は、「接着と審美」をメインテーマに、会長講演・基調講演、特別講演、教育講演3題、シンポジウム2題、海外招待講演、臨床セミナー、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、市民フォーラム、口演発表19題、ポスター発表44題他が行われました。
  大会長は、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座の寺田善博教授でした。

  会長講演・基調講演は、岩手医科大学歯学部歯科補綴学IIの石橋寛二教授を座長に、両学会の会長である東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食機能保存学講座の田上順次教授が、「人々から求められる歯科医療‐審美とMIの調和‐」という演題にて講演されました。歯髄保護と歯質保存をキーワードにMIの概念に基づく修復処置は、歯髄の保護に直結するものであり、健全な歯質を切削することなく審美性と機能回復を行うことが、人々から求められる歯科医療のあり方ではないかと説かれました。

  特別講演は、大会長の寺田先生を座長に、九州大学大学院芸術工学研究院の源田悦夫教授が、「仮想身体の表情と美について」という演題にて講演されました。3DCGによる仮想身体製作の目的は、身体のデータベース、コミュニケーションや表現方法、あるいはシミュレーション・ロボット用に自立性のある身体と一般的に言われているが、アーティスティックな部分にまで踏み込んだ内容で語られました。

  シンポジウムIは、日本大学歯学部歯科保存学Iの宮崎真至教授を座長に「接着技術が変えた歯科審美-きれいで美しい歯をいつまでも-」と題し、3名のシンポジストが登壇されました。長崎大学医学部・歯学部附属病院専門歯科の田上直美講師が、「審美的歯冠補綴における接着」、東京都ご開業の日野浦光先生が、「ダウンサイジング治療の提案」、東京都ご開業の安田登先生が「歯と歯列を守る」という演題でそれぞれご講演され、その後活発な質疑が行われました。

  シンポジウムIIは、福岡県ご開業の下川公一先生を座長に「審美歯科治療における審美のクライテリア」と題し、4名のシンポジストが講演されました。いずれも福岡県でご開業の先生で、林美穂先生が、「Hard Tissue managementを考察する」、水上哲也先生が、「軟組織のマネージメントにおける獲得目標とクライテリア(共通基準)」、榊恭範先生が、「歯周組織と上部構造の調和」、筒井照子先生が、「咬合と顔貌」という演題でそれぞれご講演され、その後活発な討論がなされました。

  なお次期学会は、歯科審美学会は平成20年10月12日(日)・13日(月・祝)に、日本歯科大学新潟生命歯学部講堂・アイヴィホールにて、接着歯学会は平成21年1月24日(土)・25日(日)に、仙台市福祉プラザにてそれぞれ開催される予定です。


九州大学医学部百年講堂
九州大学医学部百年講堂
会場入口
会場入口
大ホール
大ホール
中ホール
中ホール
同窓会館小講堂
同窓会館小講堂
九大正門と新病院棟
九大正門と新病院棟
ポスター会場
ポスター会場
展示会場
展示会場