


昨年、岩手県と青森県で(株)ジーシー東北営業所主催の歯科衛生士講演会が行われ、私はそこでお話をする機会をいただいた。
青森県でお話するのは、初めてで緊張した。いつもどこでもそうなのだが、自分が話をする内容が参加される受講生の求めるものと合うだろうかということが一番気になる。特に初めての地では、それが強い。それは受けを狙うということではなく、折角のお休みの日を返上して、その上受講料を払ってまで参加してくださるわけなので、そのような意欲にあふれる参加者に少しでも役に立つ情報や何かを感じて帰っていただきたいからだ。
とはいえ、最終的にどこでお話をさせていただいても、私が、一歯科衛生士として発信するメッセージは、いつも同じで「歯科衛生士を長く続けてほしい」の一言なのだ。
歯科衛生士業務は、通常歯周基本治療から始まるので、ほぼ初診時から患者さんの治療に携わることになるのだが、一連の診療行為が一段落したその先にあるSPTやメインテナンスといった健康維持・管理をスタートしてから、本当の「長い長いお付き合い」が求められる。私は、基本的には、担当制がいいと思っている。患者ひとりひとりを継続して診て、看つづけていくことで、真の治療結果が得られると思っているからだ。つまり、歯周基本治療後や外科処置後の改善も、その後の継続的な維持管理があってこそ結果が得られるのではないかと頭(知識)でも、身体(経験)でも感じているからだ。したがって一人の患者を診続けて、患者さんから「マイハイジネスト」と呼ばれるには、末永い二人三脚が必要不可欠になる。全国津々浦々、「マイハイジネスト」を必要とする患者さんは必ずいる。
一人の歯科衛生士が例えば、50人を担当すると全国規模でどれだけの人の「健口」が維持できるのであろう。そう考えると、歯科衛生士が世の中に認知され、頼りにされる存在になるには、そのベースに、末永く患者さんと関わることを目指して、働き続ける歯科衛生士が必要になるのである。
さて、青森県で行われた講演だが、会場に参加された受講者は私以上に熱かった。それは、話をしているときに感じる会場からの視線からも伝わったし、講演が終了してから、居残ってシャープ二ングを練習して帰られた人たちからも感じられた。また後日、質問や「子育てしながら歯科衛生士の仕事頑張っています」など、近況報告をしてくれる多くのメールが寄せられた。あゝ、わたしが「歯科衛生士を長く続けて欲しい」というメッセージを発するまでもなく、此処にも、すでに熱い思いの歯科衛生士が「マイハイジネスト」をしているのだなあと感じた。

今回もまた、受講生から元気をもらい、励まされた。感謝すべきは私の方だ。
日本中の歯科衛生士の皆さん、乗り越えられないことはない。明日からも一緒にがんばろう!
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