バレンタインデーが近づいて、華やかなチョコレートの広告が目につくようになりました。今年は「日本を見直そう」というコンセプトで生姜や日本酒など和の食材をアレンジするメーカーが多いようです。
この季節は受験も本番。受験生もそのご家族もチョコで栄養補給しながら、合格発表日が素敵な日になるよう、一日一日を大切に過ごしていただきたいと思います。
受験といえば、東京大学が5年後をメドに秋入試に全面移行の協議が始まったようですね。東京大学は他大学にも呼びかけて、すでに検討に入った大学も。
現時点では東京大学の春受験の可能性もまだ残りそうですが、大学の受験シーズンが2回できるのは確実で、目が離せないところです。
もっとも、明治5年(1872年)の学制発布の時点では、日本の教育制度も初めは秋入学だけでした。最初は外国人の教員をたくさん迎えていたからですが、それが春入学に変わったのはいつからでしょう?
答は明治20年(1887年)、高等師範学校の入学式。
この年、「国の会計年度は4月を年度初めとする」と決まったので、国の事務処理上の理由で入学式を4月に合わせたのが理由です。
ちなみに、4月入学式が正式に法律で決まったのは、小学校が明治33年(1900年)、中学校は明治34年(1901年)でした。
江戸時代、子ども達が寺子屋に入学する日といえば、初午(はつうま)。文字通り「新年最初の午の日」。昔は立春がお正月でしたから、本来は2月16日にあたるのでしょうが、新暦になって以来「2月最初の午の日」に変わり、今年は2月3日が初午です。
初午が入学の日になったのは、この日がお稲荷さんの大事な祭礼の日だったから。お稲荷さんは農業の神ですから、五穀豊穰・商売繁盛といったご利益を求めた庶民が縁起をかついでこの日に決めたのでしょう。
もっとも、春入試が日本で根づいてきたのは、春の入学式と校庭の桜のイメージがピッタリだったのと、これから暖かくなる時期に子ども達を学校に通わせたいという親心。四季の変化の激しい日本で、春入試自体が無くなることはない気がします。
第一、寺子屋や藩校の入学自体、この日でなくてはダメなわけでなく、寒い場合はもう少し暖かくなった午の日に行われたり、一年中、随時入学できたりと、かなりアバウトだったようです。
学校の教育プログラムや事務処理は大変になりますが、海外の大学や学生たちと交流する機会が増えると、学内にもいい影響があると思います。すべての大学の全面移行は難しいでしょうが、入学時期の可能性が増えるのは大歓迎です。
コラムニスト 鈴木 百合子
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