白い紫陽花が雨に打たれて佇んでいます。沖縄では梅雨明けだそうですが、東京は梅雨真っ盛り。晴れたり曇ったり、何となくスッキリしない天気が続いています。
スッキリ暮らすには、思いきって捨てるのが一番! クラター・コンサルタントのやましたひでこさんが提唱した「断捨離」というのは「断行・捨行・離行」をもとにした言葉で、不要・不適・不快なモノを取り除き、住まいや仕事場、そして心のガラクタを整理して心の執着を取り除く方法論です。
やましたひでこさんによると、断捨離の目標は、住まいにあふれるモノたちを見つめ直し、モノとの関係性を根本から問い直し、常に心地よい生活やマインドを維持すること。
要するに、捨てるモノと捨てないモノを分け、スッキリ暮らすということですね。
そこで今回、住み慣れた家の引越を機会に、私も断捨離を実践してみました。
一番困ったのが、捨てていいものと、いけないものの選び方。そこで、まず、捨てるモノの規準を決めることに。考えた末、(1)いつか使うかもしれないもの(2)過去の栄光(3)自分のレベルを下げるもの。この三つを私の廃棄規準にすることにしました。
最初にとりかかったのは、(1)の「いつか使うかもしれないもの」。
これは山のようにありました。痩せたら着ようと思っていたお気に入りのスーツ。もったいなくて捨てられなかった頂き物のグラスや食器。
さすがにゴミにするには忍びなく、一度も着ていないものは被災地に、後はリサイクルショップやバザーにまわしました。
(2)の「過去の栄光」はライターの宿命で、特に多いのが、これまでの自分の掲載誌や絶版になった医学書、ライティングに使った資料などなどの山。一番悩んだのはこれらを捨てるときですが、例えば古い医学書を読み返してみると医学常識が変わってしまった記述も多く、新たに勉強しなくてはいけないと実感します。結局、理屈抜きに「ないとつらい本」だけ残し、かなり多くの本を古書店に持っていってもらいました。
(3)の「レベルを下げるもの」は、ノベルティーや雑誌、洋服。特に「安い」と思って衝動買いした洋服の多くは似合わない上、他の服や小物に合わせづらく、ほとんど処分せざるを得ませんでした。
モノを捨てるには「なくてもいい」と諦める決断力と心の強さが必要です。今回の「断捨離」の一番大きな効能は、自分が何に執着を持つか認識できたことでした。
決断力は一朝一夕に持てないので、私の場合、時がたてばまた不要不急のモノが貯まっていきそうな予感もしますが、計画的にモノを捨てるのは、心理テストをしているようで楽しい経験でした。
コラムニスト 鈴木 百合子
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