定期開催にて多くの皆様にご参加いただいております「GCセミナー」の講師陣を迎え、本シンポジウム用特別プログラムの開催をいたします。
歯周組織と比較して、粘膜の組成、構造が脆弱なインプラント周囲組織において、インプラントを長期的に良好な状態で維持していくためには、インプラント周囲粘膜炎の早期発見、早期治療が重要です。したがって、私たち歯科衛生士には、インプラント周囲粘膜の状態を常に注意深く観察し、インプラント周囲粘膜炎を早期発見することが求められます。
そこで今回、インプラント周囲炎の予防を目的とした術前・術後管理について、当院の歯科衛生士が施行しているインプラント周囲組織評価法とプロフェッショナルケアの実際をお話させていただきます。
長年我々の研究会ではTBIについて数多くの論文や事例報告という形で発表してきました。ただ、実際の指導現場で一番大切な患者さんへの心配り、言葉がけなどは十分に伝えきれていなかったように思います。その指導の実践的な部分は、診療室での実際の指導を見ていただくことが一番であると思い、診療室でのTBIの様子をそのまま東京フォーラムの会場で再現するというセミナーを企画いたしました。
指導者はむし歯予防研究会のベテラン歯科衛生士が担当し、初対面の患者さん役の方を相手にロールプレイング方式でTBIを行います。それを見ていただいた上で指導の本質について皆様と考えてみたいと思います。
他 横浜歯科臨床座談 むし歯予防研究会会員
プロフェッショナルケアにおいて、う蝕や歯周病の感染予防の手段として、今やPTCは欠かせないテクニックです。ここでは、一人一人の患者さんに合わせたきめ細やかな対応がポイントであり、プロの腕の見せどころです。
本セミナーでは、PTCの効果と実際を症例別に見ていただきながら、患者さん毎のリスクや背景を考慮したプロフェッショナルケアについてお話します。
また、歯面や歯肉にダメージのないPTCの方法や実践的なテクニックのポイントについて、デモンストレーションを行いながら、皆さまの疑問や質問にお応えしたいと思います。
“人”が幸せな日々を過ごしたいと願った時、当たり前のように使っている口がいかに“口らしい口”であるかは大きな問題です。食べる喜び 会話する喜び 微笑み合える幸せ。そしてこれらから生じる様々な脳への影響力、全身の健康に欠かす事の出来ない唾液分泌への刺激、何よりも~生きる力~につながります。このように大切な口への専門職である私達はこれらを生み出す「口腔の器質を整える事の再認識」そして「病気や加齢現象、廃用症候群等で失われていく口腔機能の低下」について患者様にしっかり伝えていく任務を忘れてはならないと思うのです。
歯周治療においてスケーリング・ルートプレーニングは最も基本的で重要な治療です。
しかし個々の患者さんや各歯牙に合わせたインスツルメンテーションは難しい場合も多く、歯周治療を担う歯科衛生士には、歯周病、歯周治療の知識とともにスケーリング・ルートプレーニング技術の向上が求められています。今回のセミナーでは、歯周治療を成功させるために歯科衛生士に必要なインスツルメントの基本的な操作からワンランクアップの操作までお話しさせていただきたいと思います。